素朴 の検索結果

半藤一利さんの「遺言」――記者に語った「歴史から何も学ばぬ日本人」

己を責め、死にまさる苦しみを背負いながら、追い求めた「事実」の重み

日本人は戦争の激震をどうやって乗り切ったのか　昭和史に光をあてた作家でジャーナリストの半藤一利さんが1月12日に亡くなった。90歳だった。　 … ［続きを読む］

「水道の蛇口経由で感染？」根拠の薄い報道に違和感あり！

受け手側は安易に行動を起こさないように自衛しよう

大江戸線の運転手の集団感染は蛇口が原因？　大江戸線の運転手の新型コロナウィルス集団感染は「共同利用する庁舎の洗面所の蛇口経由で広がった」とい … ［続きを読む］

「嵐」は過ぎ去った～そして見えた、「誠実」という名の虹～

人生で2度「嵐」に見舞われた私が、紅白歌合戦で最後の最後に気づいたこと

　実は同じジャニーズの「SMAP」ほどには、私は「嵐」のことはよく知らない。しかし、これまでの人生でその「嵐」に見舞われたことが2回あり、い … ［続きを読む］

国外逃亡から1年。ゴーン事件への日本の司法・日産の対応は正しかったのか

年明けから事情聴取を開始するフランス検察当局と国連人権委員会の報告の行方

　電撃的なゴーン前日産会長の逮捕があった2018年11月から2年、同会長が「マジック・ショー」並みの国外逃亡を実行した昨年12月から1年が経 … ［続きを読む］

特ダネの記憶「北朝鮮日本人拉致事件」

重なった、いくつもの偶然と幸運　17年を隔てたスクープ

　特ダネを書いたからといって、必ずしも優秀な記者とは限らない。私は、その典型だろう。一つの事件（北朝鮮による日本人拉致）で、なぜ17年も隔て … ［続きを読む］

国民民主党「憲法改正への論点整理」に込めた願いは愚民思想からの卒業

憲法論議を国民の自律的な意志で国家を維持・発展させていく第一歩としよう

　臨時国会の実質的な最終日となった12月4日、国民民主党憲法調査会は「憲法改正に向けた論点整理」をとりまとめた。　閉会後の閑散とした議員会館 … ［続きを読む］

80年前に説かれた「精神の自由を重んじる」大切さ

基礎研究の最高峰・プリンストン高等研究所長のことば

「有用性という言葉を捨てて、人間の精神を開放せよ」　これは、プリンストン高等研究所（1930年設立）の創設者であったアブラハム・フレクスナー … ［続きを読む］

コロナ禍で悩みながら考える、文化の意味

不穏な時代を生きた江戸の文人を手がかりに

　社会がコロナ禍という困難に直面している時、文化や芸術は「後回し」になることが多い。でも、決して不要ではないはずだ。営々と受け継がれる「知的 … ［続きを読む］

インタビュー　文春編集局長が語る「信頼とは」

スクープがもたらす正のスパイラル　親しくなっても書く覚悟

　次々と社会を驚かすスクープを積み重ねることによって、国民に支持される、まさに「正の循環」を実践する「週刊文春」。メディアの目指すべき信頼の … ［続きを読む］

フランスの再ロックダウンで書店閉鎖、『華氏451度』の世界に？

高まった「本屋を開けて」の声。パリ市長は「アマゾンで買わないで」

前回とは違うロックダウン　フランスでは10月30日から再びロックダウン(都市封鎖)が始まった。前回は3月17日から5月11日までだから約5カ … ［続きを読む］

「護憲集会」不許可は適法か？

2つの「金沢市庁舎前広場事件」から考える

　2015年、憲法施行70周年にあわせて金沢市庁舎前広場で計画された護憲集会が市によって不許可とされた。これに対し、憲法が保障する「集会の自 … ［続きを読む］

Dr.ナイフさんの論考を不定期で公開します

　「論座」は過日、執筆陣に加わっていただくよう依頼していたDr.ナイフさんに対して、継続的なご寄稿はいったん見合わせ、SNS時代の言論のあり … ［続きを読む］

障害者が地域で生きる選択肢：「普通に死ぬ～いのちの自立～」を観て

「普通」の生活と生涯を送るために。葛藤と模索の映画から見えたもの

　内閣府の「障害者白書」の最新刊では、国民の7.6％が何らかの障害を持っていることとなっている。私自身、22年前の交通事故で二輪車走行中に飲 … ［続きを読む］

ポストコロナの新しいモード「働く者ファースト」の社会に向かって

神津里季生・山口二郎の往復書簡（11）「雇用と生活保障のセーフティネット」確立を

往復書簡・コロナ危機と政治　神津里季生・山口二郎　先日の山口二郎先生からの書簡（「今までの政党合併とは明らかに違う新『立憲民主党』の結党」） … ［続きを読む］

〈哀悼〉パリで大成功した高田賢三に日本政府は冷たかった

無名で渡仏し才能を見いだされた不器用な青年の心は最後まで「あくまでも日本人」

　高田賢三が4日、新型コロナウイルスの合併症によりパリ郊外の病院で亡くなった。81歳だった。日本のメディアは大々的に訃報（ふほう）を報じたが … ［続きを読む］

仏教と社会の間に広がるズレの正体は何か

［1］お寺の数はコンビニより多いのだが……

　「社会制度としての仏教を考える」という連載を始めさせていただく。　現代人にとって、お寺という存在は、どうもつきあいにくい存在となっている。 … ［続きを読む］

菅首相への期待と不安～「ビスマルクのマント」をつかんだ強運と政治勘

日本の展望と指針を示すための作業に着手を。「経済計画」策定も一策

　19世紀後半、ドイツ帝国で辣腕をふるい、「鉄血宰相」と称されたビスマルクは数々の名言を残している。そのなかのひとつに「ビスマルクのマント」 … ［続きを読む］

「権力者と同じ思考」で働く政治記者たち～菅政権発足の新聞報道を見て

戦前や戦中に活躍した言論人・清沢洌氏の伝えたかったこと

　「令和おじさん」と持ち上げられた菅義偉氏が首相に就任し、菅内閣が発足した。　それに関する報道は、マスコミの長き“伝統 … ［続きを読む］

菅新首相がパンケーキ好きで「かわいい」と言う有権者と報道が怖い

権力を「柔らかいイメージで中和したい」という欲求

　前回の記事「菅新総裁の人気が急騰したのは、安倍政権が「王政」だったから」では、支持率が下落しても4度も再逆転するような「蘇生力」を安倍政権 … ［続きを読む］

「原発報道」は戦後ジャーナリズムの敗北の原点である

ジャーナリスト柴田鉄治さんの訃報に接して

　朝日新聞の社会部長、科学部長、論説委員を歴任したジャーナリスト柴田鉄治の訃報が8月末に届いた。　ここ10年のあいだ何度か話を聞く機会を得た … ［続きを読む］

僕が「論座」でやりたかったこと～Dr.ナイフの回答

　この記事は、朝日新聞社の言論サイト「論座」が2020年8⽉29⽇に公開した吉⽥貴⽂編集長の見解『Dr.ナイフさんにSNS時代の言論について … ［続きを読む］

百田尚樹現象に敗れたメディアへの対し方を探る

　本稿の結論をあらかじめ書いておこう。一つの条件を持って、8月ジャーナリズムは必要である。8月にアジア・太平洋戦争に関する記事が集中的に出て … ［続きを読む］

感染症数理モデルをどのように受け止めるべきか？

数理科学からみた新型コロナ問題

　今般、編集部から「感染症数理モデルの専門家のひとりとして」今回の新型コロナ問題に思うことを書くように依頼を受けた。困ったことに、私の場合、 … ［続きを読む］

はじめまして、Dr.ナイフです。

知る人ぞ知る、ツイッターデモを引っ張るインフルエンサーがついに「論座」に登場！

　みなさま、はじめまして。　このたび、こちらの「論座」で記事を書かせていただくことになりましたDr.ナイフと申します。Dr.ナイフというハン … ［続きを読む］

権力取材を改革して「脱癒着」宣言を

密着取材を具体的にどう変えていくかについては冷静な議論も必要だ

政治意識の高まりと「ツイッターデモ」 　「いまの政治は国民とほんとうに向き合っているのだろうか？」　新型コロナウイルスが猛威をふるうなか、多 … ［続きを読む］

「意識とは」の研究に新たなアプローチ　

注目される「IIT」とはどんなものか

　「意識とは何か」という問題は、有史以来、哲学的興味を引いてきた。私たちは誰もが主観的に「意識」を経験している。それは一体どこからくるのか？ … ［続きを読む］

地域交通の主役は「鉄道やバス」ではなく「自家用車」で良い！

自家用車利用を含む輸送分担率を公表しない国土交通省の摩訶不思議

　筆者はこれまで3回にわたり、九州、北海道、四国のJR3島会社の経営問題を新幹線建設やローカル線維持の是非を切り口に「論座」に寄稿した。タイ … ［続きを読む］

「スクープ」とは何か～新聞社は「時間差スクープ」の呪縛を解け！

「スクープの基準がない」ことが権力監視のジャーナリズムを阻んでいる

　検察庁人事をめぐる問題で「権力と記者の関係」が厳しく問われている。それに関連し、筆者は『黒川検事長と賭け麻雀をした記者は今からでも記事を書 … ［続きを読む］

政治を変える「グレタの法則」、無名の市民が瞬時に世界を動かす

コロナ禍の時代、デジタル革命迎えた日本の市民運動

安倍政権の強硬姿勢止めたツイッターデモ、世界の中で考える　検察庁法をめぐる安倍政権の強硬な姿勢を止めたのは、一般市民が発信した洪水のような量 … ［続きを読む］

【6】「書店の日常」と弁証法

安心して入っていくことのできない場所は、「言える場所」にはなり得ない

　小笠原様　第五信、ありがとうございます。　たしかに、「弁証法」は大げさだったかもしれません。でも、その大げささが、小笠原さんを予想以上に刺 … ［続きを読む］