装幀の検索結果

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文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

[書評]『パンと野いちご』

山崎佳代子著

個人の運命を詠うバラードの「語り」　「ヨーロッパの火薬庫」バルカン半島。第一次・第二次大戦、ユーゴスラビア内戦、コソボ紛争と、こんにちに至る … ［続きを読む］

西　浩孝　2018年06月27日
文化・エンタメ

[書評]『花殺し月の殺人』

デイヴィッド・グラン著　倉田真木訳

発掘されたアメリカの黒歴史から　すぐれた小説を読むと、「事実は小説より奇なり」なんていう陳腐なフレーズに反論したくなるのだが、今から90年以 … ［続きを読む］

高橋伸児　2018年06月27日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

[書評]『宇宙ビジネスの衝撃』

大貫美鈴著

背中をグイグイ押される痛快事例集　私はサラリーマン編集者をやって、すでに四半世紀になります。　周りを見ると、辞めて自分の道を行く人が年上にも … ［続きを読む］

井上威朗　2018年06月19日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

[書評]『潜伏キリシタンは何を信じていたのか』

宮崎賢太郎著

これぞ「教養書」の本領発揮　長崎を初めて訪れたのは2014年の3月。1980年代のさだまさしファンとしては一度は… … ［続きを読む］

小木田順子　2018年06月19日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

[書評]『声優　声の職人』

森川智之著

声優という職業の魅力と厳しさ　岩波新書の最近の刊行物には、広い意味での職業案内のシリーズがあるらしい。『スポーツアナウンサー――実況の真髄』 … ［続きを読む］

小林章夫　2018年06月11日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

[書評]『草薙の剣』

橋本治著

「時代」がたどり着いた「誰もいない世界」　昭生(62歳)、豊生(52歳)、常生(42歳)、夢生(32歳)、凪生(22歳)、凡生【なみお】(1 … ［続きを読む］

佐藤美奈子　2018年06月04日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

[書評]『法学の誕生』

内田貴著

行方不明になりかけている「思考枠組」　心にひびく本だ。多くの専門教科書を著している民法学の泰斗が、専門領域を離れ、近代日本で「法学」が求めら … ［続きを読む］

松澤　隆　2018年06月04日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

[書評]『国体論――菊と星条旗』

白井聡著

「国体」はどこへ行ったのか　「国体論」という書名にひかれて読んでみた。辞書で「国体」を引くと、「①その成立の事情や主権のあり方などによって異 … ［続きを読む］

松本裕喜　2018年05月28日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

[書評]『評伝　島成郎』

佐藤幹夫著

繰り返される志　島成郎。1931年、東京生まれ。今は昔、60年安保闘争のヒーローだ。1950年に東京大学教養学部に入学、日本共産党に入党する … ［続きを読む］

今野哲男　2018年05月28日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

[書評]『想像力欠如社会』

水島宏明編　水島ゼミ取材班著

他者にふれる術(すべ)　長年、映像ドキュメンタリーの現場で闘ってきた水島宏明氏は、現在大学で教鞭をとっている。本書はその水島氏が法政大学と上 … ［続きを読む］

大槻慎二　2018年05月22日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

[書評]『私はすでに死んでいる』

アニル・アナンサスワーミー著　藤井留美訳

脚を失くして狂喜する患者　これはショッキングな本である。全部で8章から成り立っており、その最初に出てくるのがコタール症候群の患者の話である。 … ［続きを読む］

中嶋　廣　2018年05月22日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

[書評]『合成生物学の衝撃』

須田桃子著

「パソコンが生んだ生命」が突きつける難問　遺伝子を組みかえた作物やデザイナーズベイビーに漠然とした不安を感じるのはなぜだろう。「害虫に強いト … ［続きを読む］

堀　由紀子　2018年05月11日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

[書評]『現代社会用語集』

入江公康著

あたりまえを疑ってみるための用語集(≒詩集)　もっといろんな考え方、世界がある。価値観は不変じゃない。これまで自分が知っていた世界は、なんて … ［続きを読む］

渡部朝香　2018年05月11日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

[書評]『グッバイ、レニングラード』

小林文乃著

この本の本当の主役は「理想」である　むかし、むかし、この地球上に「ソヴィエト社会主義共和国連邦」という国がありました。レーニンとトロツキーと … ［続きを読む］

駒井　稔　2018年05月02日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

[書評]『保守の遺言』

西部邁著

残された預言のゆくえ　西部邁氏の多摩川入水を聞いたとき、なぜか1970年におきた三島由紀夫の割腹自殺事件を思い起こした。西部氏は1988年に … ［続きを読む］

木村剛久　2018年04月19日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

[書評]『私の少女マンガ講義』

萩尾望都著

フロントランナーの視点で語られた歴史と技法が示唆的だ　いまや世界中の少女たちを魅了している日本の少女マンガだが、1970年代にその新時代を開 … ［続きを読む］

野上　暁　2018年04月19日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『最終獄中通信』

大道寺将司著

加害の記憶と対峙しつづける　「実際にひとを殺した人間と、殺していない人間とは、徹底的にちがう」。2017年5月、多発性骨髄腫のため東京拘置所 … ［続きを読む］

西　浩孝　2018年04月16日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『エッジ・オブ・リバーズ・エッジ』

新曜社編集部編　最果タヒ他著

「平坦な戦場」を生き延びるために　1996年、漫画家・岡崎京子は都内の自宅近くで散歩中、飲酒運転の車に轢かれて重傷を負う。以来、リハビリが続 … ［続きを読む］

高橋伸児　2018年04月16日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『日報隠蔽』

布施祐仁三浦英之著

政権叩きを面白がるだけの自分を猛省　　　著者の一人、布施祐仁氏はフリーのジャーナリスト。2016年7月、国連PKO(平和維持活動)として自衛 … ［続きを読む］

小木田順子　2018年03月29日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『集中力のひみつ』

伊藤丈恭著

「バカのまま死ぬ」のが嫌なら絶対必読、圧巻のドジョウ大盛り名著　　　私のようなあまり志の高くない編集者は、目新しいスタイルで売れた本を見ると … ［続きを読む］

井上威朗　2018年03月29日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『誰も書かなかった老人ホーム』

小嶋勝利著

介護をめぐる諸問題を剔抉する書　　　先月、両親を老人ホームに入所させた。85歳と86歳、ともにアルツハイマー型認知症で、要介護1の判定が出て … ［続きを読む］

上原昌弘　2018年03月26日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『バテレンの世紀』

渡辺京二著

東西文化交渉を見事に描いた名著　　　素晴らしい歴史書である。タイトルにある通り、日本におけるキリスト教布教の歴史を詳しく描いたものだが、著者 … ［続きを読む］

小林章夫　2018年03月26日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『シャーデンフロイデ』

リチャード・H・スミス著　澤田匡人訳

無自覚な「妬み」は制御できない　　　惹きつける本だ。「シャーデンフロイデ」とは、「害=シャーデン」と「喜び=フロイデ」が合体したドイツ語。い … ［続きを読む］

松澤　隆　2018年03月19日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『ギリシアの抒情詩人たち』

沓掛良彦著

東洋の眼差しが描き出すギリシア抒情詩の世界　極上の一冊だ。これまで訪れたことのない場所に読者を連れ出し、そこから見える壮大な景色を堪能させ、 … ［続きを読む］

佐藤美奈子　2018年03月19日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『アウシュヴィッツの歯科医』

ベンジャミン・ジェイコブス著　上田祥士監訳　向井和美訳

ホロコーストから生きのびる　　　書名と表紙のつくりにひかれて手に取ってみた本だったが、一気に読めた。本当にノンフィクションなのか疑わしいほど … ［続きを読む］

松本裕喜　2018年03月08日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『黙殺』

畠山理仁著

落選、落選、また落選　　　これは第15回開高健ノンフィクション賞受賞作である。新聞やテレビなどのマスメディアからは、徹底的に「黙殺」された候 … ［続きを読む］

中嶋　廣　2018年02月28日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『焔』

星野智幸著

星野マジックが炸裂する小説集　　　“短篇集”ではなく“小説集”と見出しに書いた。　というの … ［続きを読む］

大槻慎二　2018年02月28日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『わたしの名前は「本」』

ジョン・アガード著　金原瑞人訳

吾輩は本である?　本自身が語る波乱の生涯　　　わたしが出版社に就職したのが1996年。その年をピークに、書籍の売りあげは下降の一途をたどって … ［続きを読む］

渡部朝香　2018年02月22日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『幻の雑誌が語る戦争』

石川巧著

言葉の端々に宿る思いにふれる　　　これほどまでに情報のデータ化が進み、整理された時代にあって、「戦後の出版文化史に痕跡を残していない幻の雑誌 … ［続きを読む］

堀　由紀子　2018年02月22日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『アメリカ　暴力の世紀』

ジョン・Ｗ・ダワー著　田中利幸訳

なぜアメリカは世界最強の国家になろうとしたのか　　　日本近現代史研究の泰斗であるジョン・ダワ―の『容赦なき戦争――太平洋戦争における人種差別 … ［続きを読む］

駒井　稔　2018年02月15日