ゆき の検索結果

本質を語る〈黙・遅〉、太田省吾の演劇つなぐ使命

杉原邦生が『更地』『水の駅』を演出

　気鋭の演出家、杉原邦生（1982年生まれ）が、太田省吾（1939～2007）の戯曲に相次いで取り組んでいる。上演中の二人芝居『更地』に続き … ［続きを読む］

ノーベル物理学賞　真鍋さんが開発した気候モデルとは

温暖化予測だけでなく、地球の過去から将来まで解き明かす

　米プリンストン大の気候学者、真鍋淑郎さんが今年のノーベル物理学賞を受賞することが決まった。コンピューターで地球の気候を再現する「気候モデル … ［続きを読む］

「東映剣会」、日本の映画・ドラマを支え続ける殺陣技術集団の70年

　東映京都撮影所を中心に活動する殺陣技術集団「東映剣会」が10月17日に京都府立文化芸術会館で「東映剣会創立70周年記念公演」を開催する。　 … ［続きを読む］

英語力を伸ばすために　伝えようとする内容を確固としたものに

　今年（2021年）は、東京オリンピック・パラリンピックが開催され、各種競技が連日のようにテレビ中継された。世界各国から参加した選手が高い水 … ［続きを読む］

なぜアメリカは、感染拡大でも再ロックダウンを選ばないのか？

ワクチンと多面的措置で共存のコンセンサス。日本でも求められる戦略と国民への説明

ワクチン接種の猛烈な拡大でロックダウンの選択肢封じる 　米国は新型コロナウイルスのワクチン接種では大きく先行していた。　2021年1月のバイ … ［続きを読む］

「工藤会トップに死刑判決」でどうなる暴力団～日本警察を挙げた頂上作戦の行方（下）

壊滅への壁、警察がとるべき対策は

所得税法違反容疑の逮捕、モデルケースとなるか　頂上作戦はまだ途上です。 　警察庁首脳が樋口真人・福岡県警本部長の後任に指名したのは吉田尚正さ … ［続きを読む］

[3] 国境も敵味方の壁も越えた郷愁の歌～「ホーム・スイート・ホーム＝埴生の宿」

ニューヨークの歴史ある高級保養地ハンプトンズへ　摩天楼がそそり立つ米国のニューヨーク。その東側にカニの爪のような形をしたロングアイランド島が … ［続きを読む］

初音ミク、混沌の中で〜奇跡の3カ月（12）

はちゃめちゃな遊びの始まりの日々

第11回「初音ミク、文化のカンブリア爆発と現在地〜奇跡の3カ月」から続くはちゃめちゃだった最初期ニコニコ動画の各投稿につけられる「タグ」とい … ［続きを読む］

初音ミク、復活した「子猫のパヤパヤ」〜「元祖・ボカロP」が残した足跡（下）奇跡の3カ月（10）

覆された「オリジナル曲は流行らない」の常識

「元祖・ボカロP」が残した足跡（上）〜初音ミク、奇跡の3カ月（9）から続く初音ミク最初期のお祭り「初音ミクが来ない？来た？」シリーズが大団円 … ［続きを読む］

記録があれば、1000年前の政治も分かる

過去を知り、いまを考える、「日記」というアーカイブ

問題の検証には、とにかく「記録」が重要だ　東京オリンピックは、新型コロナウイルスの感染が広がる中で開催された。緊急事態宣言の中での祭典という … ［続きを読む］

父の抑留体験、漫画で描く

「戦争の生傷」次世代に残す

　今年もまた8月23日がやってくる。毎年8月23日、私は千鳥ケ淵へ向かう。　九段下駅を降りて、暑い日差しを避けるように千鳥ケ淵の脇道を進むと … ［続きを読む］

黒川紀章設計「カプセルタワー」再生に新展開

中銀カプセルタワービル、美術館への寄贈や「移動」を目指す

　中央の柱にカブセルを取り付けた「中銀（なかぎん）カプセルタワービル」（東京・銀座）。1972年に完成したこの建物は、建築家・黒川紀章（19 … ［続きを読む］

｢竜とそばかすの姫｣と｢映画 太陽の子｣

この夏に映画館で見たい、平和を考える感動２大作

　76年目の原爆の日を今年も迎えた。今年はいつもと異なる状況での原爆の日だった。パンデミック下のオリンピック開催で、毎日増加する感染者数と熱 … ［続きを読む］

映画「シコふんじゃった。」を浪曲に

映像美、音楽の魅力、肉体の躍動……どう描く

監督から浪曲化のオファー　「奈々福さん、『シコふんじゃった。』を浪曲にしてもらえませんか」　映画監督の周防正行さんから、前触れもなく正面切っ … ［続きを読む］

8月6日の「原爆の日」に、五輪選手に黙とうを呼びかけることへの私の違和感

被爆者の体験を伝えてきた一人の人間として

　8月6日、広島の「原爆の日」が、東京オリンピック開催期間中であることから、「8月6日午前8時15分に黙とうを」という呼び声がある。　東京オ … ［続きを読む］

北海道・北東北の縄文遺跡群を１００倍楽しむ方法とは

世界遺産登録をきっかけに縄文を学ぼう

　三内丸山遺跡が発見され、公開されたのは1994年夏のこと。それから四半世紀の月日が流れて、ついに北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録が … ［続きを読む］

著作権ライセンス「利用権」当然対抗制度の導入と実務に与える影響

著作権ライセンスへの当然対抗制度の導入と実務に与える影響1. はじめに　「著作権法及びプログラムの著作物に係る登録の特例に関する法律の一部を … ［続きを読む］

フェミニスト手芸グループ山姥に聞く「サヴァイヴでレジスタンス」な行為

　布地でできた小さなバッジに、どこかたどたどしいステッチで現れたのはこんなメッセージだ。──「家父長制は破壊するしかない」「よく読む女は危険 … ［続きを読む］

[2] 歴史の節目で自由と抵抗の思い託し、民が歌った～「歓喜の歌」ドイツ

　歴史の節目で社会を変革しようとする市民の運動が起きたとき、世界中のどこであろうと湧き出るように聞こえてきたのがベートーベンの「第九・歓喜の … ［続きを読む］

紅のヒロイン、李麗仙は虚空に向かって叫んだ

世界が震える芝居　李麗仙が6月22日に亡くなった。享年79。唐十郎の主宰した状況劇場の大看板であり、1960～70年代の演劇運動を語る上で、 … ［続きを読む］

「八街事件」は今後も起こる。運転者のミスは偶然ではなく必然である

自動車システムを根本的に問い直さなければ、子どもたちの命は守れない

　千葉県八街(やちまた)市で、あまりにも痛ましい事件が起きた。いま日本社会は、これで泣いている。劣悪な道路事情　私はこの地名を聞いた時、かつ … ［続きを読む］

「寄席版歌舞伎」芝居噺の唯一の演じ手・林家正雀～「彦六の正蔵」ゆずりの芸

トーキョー落語かいわい【7】人情噺の最高潮で書き割りを背に見得を切る伝統芸の魅力

　落語には芝居噺（しばいばなし）というジャンルがあります。主に人情噺のクライマックスで、座布団一枚の高座に書き割りの背景を立て、落語家が膝（ … ［続きを読む］

軍艦島の世界遺産登録はなぜ炭坑の坑口跡と護岸内側の石積みだけなのか？

奇観で見るものを圧倒する島の「負の歴史」を闇の中に閉じ込めたままの国と長崎市

　コロナ禍でどこも観光客が激減するなか、長崎の軍艦島クルーズは依然根強い人気がある。見る者を圧倒する軍艦島の奇観だが… … ［続きを読む］

［4］川本喜八郎・岡本忠成作品の魅力──アニメーション芸術を探究した両巨匠

　2020年12月19日から本年3月28日まで国立映画アーカイブ(東京・京橋)で企画展「川本喜八郎+岡本忠成　パペットアニメーショウ2020 … ［続きを読む］

コロナ時代の無常観、そして正義と幸福

「予防文脈」と「危機文脈」のすれ違いを考える

　コロナ問題に呻吟する現在において、医療の最前線において発生しうる問題性について、私の専攻する哲学倫理学の観点から、義務論と功利主義、あるい … ［続きを読む］

初音ミク、誰も予想できなかった文化の誕生〜奇跡の3カ月（序）

パソコンソフトが世界的知名度を得た軌跡

2007年晩夏に登場したときは、箱に入った1枚のCD-ROM、それに収められたパソコン用ソフトにすぎなかった。パソコンにインストールして使う … ［続きを読む］

宝塚歌劇ーレジェンドの「旅立ち」と原田諒の作劇について

『ピガール狂騒曲』の精緻な四重構造を読み解く

　宝塚歌劇を長年取材してきた評論家が、その舞台を「歴史」を踏まえて考察し、論評します。今回のテーマは「旅立ち」、そして「原田諒の世界」。たお … ［続きを読む］

テレビドラマの中にあった、つか演劇の「本質」

『つかこうへいのかけおち'83』⑥

「つかこうへい芝居」を今に伝える映像　さて、1983年のNHKドラマ『かけおち'83』について、あれこれ書き連ねて来たが、僕の評価が高すぎる … ［続きを読む］

開催反対の逆風と、好記録を生んだ追い風を受けた東京五輪マラソンのテストイベント

開会式まで残り70日を切ろうとする今大会の現状

突然の札幌移転から約1年半、未知のコースを完走した選手たちの手応え　5月5日、札幌で東京五輪の、マラソンテストイベントして行われた「北海道・ … ［続きを読む］

コロナ禍は「観光地変⾰」最⼤のチャンス〜収束後に向け何をすべきか

地域の魅力の磨き上げ、ブランドの再形成、販路開拓……やるべきことは山ほどある

　新型コロナウイルス禍で落ち込んだ日本の観光を復興させるにはどうすればいいか。「日本の観光復興のカギを握るインバウンド客が戻ってくるこれだけ … ［続きを読む］