統計 の検索結果

都道府県「魅力度ランキング」にぬか喜び・落胆するのはほどほどに！

世間で行われる“アンケート調査”への疑問

　今年もまた、都道府県「魅力度ランキング」が公表された(朝日新聞2021年10月10日付)。それを見る限り、去年(2020年)同様に上位より … ［続きを読む］

政府はコロナ対策の失敗を認めよ

国民の多様な意見を反映させた感染症対策の「総合戦略」が必要だ

　この数週間、新型コロナウイルス感染症の新規感染者は減少を続けており、感染者数の拡大局面は一服したように見える。この間、岸田新政権が発足し、 … ［続きを読む］

ノーベル物理学賞　真鍋さんが開発した気候モデルとは

温暖化予測だけでなく、地球の過去から将来まで解き明かす

　米プリンストン大の気候学者、真鍋淑郎さんが今年のノーベル物理学賞を受賞することが決まった。コンピューターで地球の気候を再現する「気候モデル … ［続きを読む］

ウィシュマさん民事訴訟弁護団・児玉晃一さんに聞く入管・難民問題（上）

人を傷つけてもいないのに、無期限に自由を奪われる。もし、あなたなら？

　入管問題とは何か？　私たちはどうすればいいのか？　児玉晃一弁護士に聞きました。児玉さんは長年にわたって、入管に収容された人をはじめ外国人の … ［続きを読む］

再論・インターネット投票“i-voting”

新たなパンデミックを想定すると、電子投票制度の整備は必然だ

　新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の猛威で、療養者数が10万人を超えるなかで、衆議院選を迎えそうな情勢にある（下図を参照）。本当 … ［続きを読む］

「買い物難民」の労苦をなくすために、大流通資本は小型スーパーの出店を

「大店立地法」施行から21年、当事者としての固有の義務

　古代ギリシャ時代、アリストファネスが書いた喜劇『女の議会』は有名である。戦争に明け暮れる男たちに対し、妻たちがストライキを起こす話である。 … ［続きを読む］

米国との関係は今のままでよいか――日本の政治に大局観が必要だ

世界の分断防ぐため「インド太平洋」と「アジア太平洋」をバランスよく走らせる戦略を

日本は米国一辺倒の保守ナショナリスト路線を見直す時期　歴代内閣にとって米国との関係は最大の課題だった。　吉田茂首相は米国に安全保障を依存して … ［続きを読む］

公共情報としての裁判記録　恩恵でなく、市民の権利に

　近代民主国家で密室裁判は許されない。だから日本国憲法82条が裁判の公開をうたい、裁判の公開は、当事者がそれを望むかどうかと関係なく貫かれる … ［続きを読む］

「工藤会トップに死刑判決」でどうなる暴力団～日本警察を挙げた頂上作戦の行方（下）

壊滅への壁、警察がとるべき対策は

所得税法違反容疑の逮捕、モデルケースとなるか　頂上作戦はまだ途上です。 　警察庁首脳が樋口真人・福岡県警本部長の後任に指名したのは吉田尚正さ … ［続きを読む］

工藤会、解散指示で「悔悛の状」示すか

暴力団首領への死刑判決を死刑制度の存在意義から考える

　2021年8月、暴力団工藤会の首領である野村会長に、福岡地裁は死刑判決を下した。この判決は、いくつかの点で画期的なものであった。第一は、暴 … ［続きを読む］

エルサルバドルのビットコイン法定通貨化が教えてくれる世界の送金事情

中低所得国の移民が本国の家族に送金するコストの削減は長年の課題

　中米の太平洋に面した小国エルサルバドルは2021年9月7日から暗号通貨ビットコインを法定通貨として採用しはじめた。企業はビットコイン支払い … ［続きを読む］

トヨタの逆張りEV懐疑戦略は成功するのだろうか？

半世紀前、排ガス規制に「抵抗」した時を想起させる

　2021年9月9日に日本自動車工業会の豊田章男会長（トヨタ自動車社長）が記者会見で、「一部の政治家からは全て電気自動車（EV）にすればいい … ［続きを読む］

「不要不急の手術」を考える

野放しのまま氾濫する脊椎固定手術に入り始めたメス

　コロナ禍による医療逼迫（ひっぱく）が深刻である。入院できずに自宅療養中に死亡する患者さんの報道に触れると、どこの医療後進国で起こっている悲 … ［続きを読む］

麻生太郎「コロナは曲がりなりにも収束」発言に思う「死」を眼差す視点の薄さ

『＜反延命＞主義の時代』で知る＜いのち＞の選別の歴史

　2021年9月7日、麻生太郎副総理兼財務大臣が、菅義偉首相の自民党総裁選不出馬に際して、“新型コロナは曲がりなりにも収束 … ［続きを読む］

コロナ禍の日本に帰国。「水際作戦」を体験して抱いた“憂国の情”

壮大なエネルギーを消費して実施中の一見完璧な作戦への素朴な疑問

　所用ができて、フランスから一時帰国した。コロナ対策の一貫として日本政府が敢行中の「水際作戦」を体験して感じたのは、壮大なエネルギーを消費し … ［続きを読む］

徒歩・自転車・公共交通中心の都市構造へ転換を～真のゼロカーボン社会へ（中）

移動手段の多様化で自動車燃料消費を抑える

人口増加・経済成長・小さな環境制約を前提とした都市構造　社会システムの変革を主要な選択肢に含めれば、既存の技術でゼロカーボン化は可能である。 … ［続きを読む］

コロナ禍での途上国との共同研究、細心の注意を払って実施中

アフリカ・マラウイ湖世界自然遺産で地元関係者による協働管理を目指す

　アフリカ大陸南東部の内陸国・マラウイを今年8月に訪問し、マラウイ湖国立公園（世界自然遺産）の管理方針や自然資源の活用方法をマラウイの研究者 … ［続きを読む］

日本をダメにしている縦型社会を打破せよ

若者を海外へ、組織や国を超えて飛び回る人材が日本を復活させる

　日本の大学の研究業績が低下していると言われて久しい。今年8月10日に文部科学省が発表した「科学技術指標2021」では、重要論文（引用される … ［続きを読む］

「タリバン2.0」がおよぼす地政学的影響

米国が主導し欧州がつづくというNATOのあり方にも疑問符

　1996年から2001年まで、アフガニスタンを自称アフガニスタン・イスラム首長国という名称のもとに支配したタリバン（パシュトー語で学生たち … ［続きを読む］

8月ジャーナリズムと追悼式から 終戦記念日を問い直す

　個人的印象だが、ここ数年、「8月ジャーナリズム」が方向性を見失いつつあるように感じる。もちろん、私自身に確たる方向性があるわけではないが、 … ［続きを読む］

コーポレートガバナンス・コード2021年改訂と新市場区分

2021年改訂コーポレートガバナンス・コードの概要西村あさひ法律事務所弁護士　泰田 啓太　はじめに　　コーポレートガバナンス・コード（以下「 … ［続きを読む］

東大立花ゼミの誕生秘話

「二十歳のころ」を生み出した伝説のゼミはいかにして生まれたか

　立花隆さんの訃報が公になったとき、駒場にある東京大学教養学部で実施された「立花ゼミ」がずいぶんと取り上げられた。訃報が発表されたのが、ゼミ … ［続きを読む］

コロナ禍での「自殺者増、出生数減」は欧州には当てはまらない

字面を見ると「緩い」が、実質的には欧州より「厳しい」日本の対策

　コロナ禍が自殺者数や出生数（妊娠数）にどんな影響を与えたのか気になっていた。　この手の速報の早い日本では、既に出生数の急減と自殺者の増加が … ［続きを読む］

統計活用の世界ポスターコンテストで日本の中三トリオが一等賞

日本初の快挙を成し遂げた神戸大学附属中等教育学校の教育

統計を使いこなす能力向上を目指した世界コンテスト　統計を使いこなす能力（統計リテラシー）の向上を目指して活動している「国際統計リテラシープロ … ［続きを読む］

トランスジェンダーを不可視化する日本の選挙制度

多様な性のあり方をどのようにカテゴリー化することが妥当なのか

　意思決定に女性を増やす方法として、あらかじめ一定数を定めるクオータ（割当制）という方法がある。世界の約130カ国で議会の選挙に導入されてい … ［続きを読む］

皆「科学的根拠」を勘違いしている

信頼できる結論は、厳格な比較試験なしには得られない

　新型コロナ感染症（COVID-19）流行で明らかになった一つのことは、多くの人（有識者と呼ばれる人を含む）が「科学的根拠（エビデンス）」を … ［続きを読む］

東京五輪で露呈したガバナンス不全～劣化した政治の刷新を託せる指導者像とは

日本の浮沈かかる秋の選挙　使命感とビジョンある人物の選択を

コロナ禍の開催に説明不足の政府　組織委は許されぬ言動続発　1964年の東京五輪は日本の飛躍の踏み台だった。その年、日本はOECDに加盟して先 … ［続きを読む］

「公開情報」が報道を変える　「下からの監視」可能な世界に

　情報公開制度を利用した取材・報道からジャーナリズムの課題を考えるというテーマで寄稿の依頼をいただいた。筆者は十数年前から取材によく情報公開 … ［続きを読む］

税金をドブに捨てた？「ココア」（COCOA）

英国のアプリとこれだけの差と違い

　2020年6月、当時の安倍晋三首相が「クラスター（感染者集団）対策を強化する鍵」と位置づけて導入したのが新型コロナウイルス接触確認アプリ（ … ［続きを読む］

[55] 貧困パンデミック下の五輪は今からでも中止を――支援現場に深刻な影響

民の命を軽んじ犠牲を強いる「五輪ファースト」　この国はどこへ向かうのか

国力の全てを感染症対策と貧困対策に　多くの人々の反対にもかかわらず、東京五輪が強行開催され、7月23日に開会式が行われた。　5月6日、参議院 … ［続きを読む］