きもの の検索結果

高円寺から見える若者の伝統文化志向

三浦展

　今私は高円寺にいう街を都市論的に分析する本を作っている（9月上旬刊行予定）。高円寺は東京の西部、杉並区の西端にある街で、東京駅からJR中央 … ［続きを読む］

長ぐつ履かず、警報も無視、福島第一原発で作業員被曝

　東京電力福島第一原子力発電所は、建屋を破壊され、外界に放射性物質を放出する異常な事態に陥っている。３月２４日、放射性物質に汚染された水たま … ［続きを読む］

［3］「帝国」はいま

島尾敏雄「出発は遂に訪れず」

　つい先ごろ新聞の全紙広告で「戦争×文学」という全２０巻（別巻１）の選集が刊行されることを知った。創業８５周年を記念する集英社の … ［続きを読む］

どうしても来る1ドル50円時代

浜矩子

　どうしても来る1ドル50円時代。筆者にはどうしてもそう思える。　円高肯定論への疑念と忌避の論調は世に多い。その気持ちは解る。だが、問題はそ … ［続きを読む］

ノーベル文学賞、ボブ・ディランにやっとけや！

　新聞社というのは奇妙なところで、ノーベル賞のようなお祭りがあると、だれが受賞するのか予想して、受賞した場合の予定記事なんか用意しちゃったり … ［続きを読む］

小泉政権の財政再建に学べ

原田泰

■小泉進次郎氏の人気のわけ　小泉内閣は新自由主義政策を採用して、格差を拡大し、人々の絆を弱め、日本を悪くしたと論じる人が多い。しかし、ご子息 … ［続きを読む］

『平清盛』の海の色と国民的ドラマ（？）『カーネーション』への文句

　兵庫県知事の「平清盛毎週コメント」が途切れて残念だ。　私が感心したのは、兵庫県知事清盛コメントを受けての、広島県知事の発言。例の「清盛の瀬 … ［続きを読む］

【ポスト・デジタル革命の才人たち】 宮前義之（中）――体を動かし現場で実際に作るということ

聞き手＝服部桂（朝日新聞社ジャーナリスト学校シニア研究員）

■プラモデル感覚で服作り――宮前さんは、高田賢三さんや山本耀司さんなどの有名デザイナーを輩出した、文化服装学院で学ばれたんですよね。宮前　え … ［続きを読む］

［2］第１章 盛り場・風俗篇（２）

「エロ・サービス」の出現

■エロ･グロ・ナンセンスの背景　エロ･グロ・ナンセンスが流行った昭和初期の時代背景について、若干触れたい。　震災後の復興で東京には復興需要が … ［続きを読む］

［5］第１章 盛り場・風俗篇（５）

「職業婦人」としての女給

　カフェーの大隆盛は一方で女性に「就労の機会」をあたえるものであった。東京市内だけでも２万に近い女給がカフェーで働くことで生計の資を得るよう … ［続きを読む］

［7］第１章 盛り場・風俗篇（７）

銀座の新しい風俗

　銀座の別の風俗についても若干触れておこう。　カフェーの隆盛にともない、ステッキ・ガールやストリート・ガールなどが現れた。ストリートガールと … ［続きを読む］

音のしない募金箱に涙　～被災地に寄り添って　東日本大震災報道写真展、今年も～

山田菜の花（朝日新聞社文化事業部）

　２月初旬、学生たちが企画した都内の写真展を訪れた。東日本大震災の被災者のポートレートが５０枚ほど並ぶ。津波で土台しか残らなかった自宅前や、 … ［続きを読む］

村上春樹氏の新作に、トラウマに向き合う初の積極性を見た

　村上春樹氏の３年ぶりとなる長編小説『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』（文芸春秋）は、深い喪失に見舞われた主人公が、トラウマを克服 … ［続きを読む］

緞帳は上がった――伝承と斬新のはざまで

　歌舞伎座の象徴――黒・柿・萌黄の三色からなる定式幕（引幕）とは別に、劇場には緞帳が吊るされている。劇場に入ったときに、まず目にする美しい綴 … ［続きを読む］

［15］探訪記者・坂上遼（小俣一平）との対話（中）

　≪外から見ていると、ＮＨＫは日本のジャーナリズムの世界で最も官僚的な体質が色濃いように私は思う（これに対して小俣氏は「朝日のほうがＮＨＫよ … ［続きを読む］

東出昌大くんは「ハンサムな夫」？――「ごちそうさん」、めんどくさいんじゃい！

　「ごちそうさん」の希子ちゃんが可愛い。「希子」と書いて「のりこ」と読ませると、今ではすっかりクラシカルな「のりこ」という名前も新鮮に感じる … ［続きを読む］

［1］若者たちの時代　第１章「忘れられた歌姫――青山ミチの存在と闘い（１）」

１３歳のデビュー

　戦後の復興から高度成長へ、そして長い停滞期へ――若者たちは、それぞれの局面の中で「時代を超える夢」を見ようとした。そのいくつかは社会を動か … ［続きを読む］

［6］アンデルセンの創作童話から失われたもの

　大手書店では『アナと雪の女王』コーナーが設けられ、ディズニー公認の絵本・ヴィジュアルブック・ノベライズ本などが山と積まれている。　しかし、 … ［続きを読む］

世界遺産をもたらした養蚕業は今？

　　「富岡製糸場と絹産業遺産群」がユネスコの世界文化遺産へ登録されることが決まった。冨岡製糸場（群馬県富岡市）とともに世界 遺産の構成資産と … ［続きを読む］

「女性活躍内閣」の真贋、クォーター制導入の決意はあるか

　第２次安倍改造内閣は、一言で表現すれば、「政権維持内閣」である。　前回総裁選挙のライバルである石破茂氏は地方創生相として、前自民党総裁で安 … ［続きを読む］

［20］第２章　演劇篇（１２）

享楽化の歴史は繰り返す

エロ・ナンバーワン女優　エロ・グロ・ナンセンスからやや離れたので、余談ながら横倉辰治が一時参加していた稀代のエロチック女優河合澄子一座につい … ［続きを読む］

京都市民はみんな平安神宮の氏子なり―京都の誕生日に時代祭

　秋になると、町内から平安神宮の御札が配られてくる。京都に暮らしていて不思議に思うことのひとつであった。私は平安神宮のある岡崎からはかなり離 … ［続きを読む］

［4］外の敵と戦うため内なる敵を自覚せよ

まとめ：WEBRONZA編集部

　深澤　今回の家事ハラの騒動でもう一つ興味深いなと私が思っているのは、「ちゃんと家事をする幻想」というか、「丁寧に暮らすシンドローム」みたい … ［続きを読む］

光源氏のふるさとが泣いている　売れ残る京男

大都市で未婚率がとりわけ高い京都の婚活の現状

　「京男と博多美人が売れ残る」というニュースを目にした。未婚率の調査（政令指定都市20市）で、男性の１位は京都、女性は福岡という結果であった … ［続きを読む］

紅白歌合戦を楽しむ三つのキーワード

「80年代」「アイドル」「東京オリンピック」

紅白の“点”をつなげて“線”で見る　「NHK紅白歌合戦」（以下「紅白」と表記）はその年だけの … ［続きを読む］

なぜに外国人観光客は京都へ行くの?!

キモノ姿で遊ぶ

　京都は春爛漫。4月1日からは祇園甲部歌舞練場で「都をどり」も始まって、花見小路はいつにもまして華やいでいる。歌舞練場へ向かう人々を桜の下で … ［続きを読む］

［5］沖縄・与儀公園、日本初の碑

　日本で行政によって最初に建てられた憲法9条の記念碑は、沖縄県那覇市の中心部、与儀（よぎ）公園の碑だ。 　畳１枚ほどもある黒い御影石の堂々と … ［続きを読む］

［28］第3章　文学篇（純文学）（8）

徒花の中から生まれた佳品

　横光利一や川端康成以外にも文学史に残るような書き手は、もちろんいた。彼等の作品は凡庸な作家の作品とひと味もふた味もちがう。新感覚の作品が凡 … ［続きを読む］

［2］ハバナ、携帯電話、事件……

　さて。1回目で、「最初の衝撃」について書いた。　でも、ファースト・インプレッションなら、もっと小さく些末なことかもしれないけど、旅行ではな … ［続きを読む］

又吉直樹『火花』を批判しようと思ったんだけど…

師匠によって封じられる読者のツッコミ

　又吉直樹の『火花』、もちろん「芥川賞、落ちてくれ！」と祈ってましたよ。これは私が、どんな場合でも「自分以外の人間の幸福を望まない」性格から … ［続きを読む］