森永卓郎
2011年05月18日
深刻さを増す電力需給を改善するため、またぞろサマータイムの導入論が出てきた。サマータイムの導入は、いまから4年前にも、超党派の議員連盟が「サマータイム法案」を提出する動きをしたことがある。当時の福田康夫首相も記者会見で「やってもいいんじゃないかな」と語って、賛意を示した。
確かにサマータイムを導入して、仕事を早く終えれば、その分、会社の照明や冷房に使用されているエネルギーを節約できるし、平日のレジャーも増えて消費の拡大につながるから、一石二鳥の効果があるように思える。
現に欧米では、このサマータイムがすでに定着している。アメリカでは3月の第2日曜日から11月の第1日曜日まで、欧州では3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までサマータイムが設定され、その期間は1時間、時計が早められている。
しかし、日本では、
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください