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消費から見える脱原発への道

小此木潔 ジャーナリスト、元上智大学教授

 節電商品にスマホ、フェイスブック…。なるほど、大震災は、節電=脱原発、「絆」グッズの売れ行きを加速した。まったく当然のことではある。

 そして我が家も節電に関してはそれを地で行く消費だったのだろう。これを書いているいまも、今夏18年ぶりに買ったエアコンが快適に作動している。「50円」というきょうの電気代を表示しながら、だ。

家電量販店にずらりと並んだ省エネタイプのエアコン

 このエアコンの販売員の予言は見事に当たった。「これ一台で、おたくの節電対策は大丈夫ですよ」。ほんとかなあ、責任とるつもりはないだろうし…。でも、だまされたつもりで買ってみるか、といういい加減な消費だったのだが、結果は夏の電気代が4割減。なかなかのパフォーマンスには驚いた。この調子で、冬もお願いしたいが、さてどうなるのだろう。

 いずれにせよ、ハイテク日本はその従順な(?)国民の消費行動と相まって、

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