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減速し、その先も不透明な世界経済

榊原英資 (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

 国際通貨基金(IMF)は去る10月8日、2013年及び2014年の世界経済見通し(World Economic Outlook—WEO)を発表している。

 それによると2013年の世界経済の成長率は2.9%と7月の予測から0.3ポイントの下方修正。 2014年は3.6%と若干の回復を見込んでいるが、これも前回7月からは0.2ポイントの下方修正だ。

 ユーロ圏が2013年は相変わらずマイナス0.4%とマイナス成長で、米国も1.6%と前回予測から0.1ポイントの下方修正。特に問題なのは新興市場国。中国は7.6%と前回から0.2ポイントの下方修正で済んでいるが、インドは3.8%と前回から1.8ポイントの下方修正、ロシアも1.5%と1.0ポイントの下方修正だ。

 中東欧、ロシア、アジア途上国(中国・インド・ASEAN5ヶ国)、ラテンアメリカ及びカリブ諸国、中東、アフリカ、アフガニスタン及びパキスタンを含む新興市場国及び途上国全体では4.5%と前回から0.5ポイントの下方修正である。

 こうした中で好調なのが日本。2013年は2.0%、2014年は1.2%と予測されている。日本と並ぶ先進国の成長センターであるドイツでも2013年は

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