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K―POPの海外進出は、「アジアの南米」気質とノリ

笹森文彦 笹森文彦(日刊スポーツ新聞社編集委員)

 東方神起、BIGBANG、SUPER JUNIOR、超新星、BEAST、少女時代、KARA、4minute、2NE1、AFTERSCHOOL、T―ARA……。もちろん、お分かりと思うが、日本で活躍するK―POPの主なグループ名である。個人では、俳優で歌手のチャン・グンソク(24)の人気もすごい。

テレビ番組を収録中のKARA=2011年8月、東京・渋谷で

 それにしても、K―POPの勢いは増すばかりだ。BoAや東方神起、少女時代など、韓国の大手事務所SMエンターテイメントに所属するアーティストが多数出演し、9月上旬に東京ドームで行われたライブ「SMTOWN」は、3公演15万枚のチケットに60万通の応募があったという。超プラチナチケットだ。

 仕事柄「どうしてK―POPはこんなに人気なの」とよく聞かれる。そんな時、「J―POPだって、アジア各国でヒットチャートの上位を占めているよ。古くは西城秀樹から、中島みゆき、松田聖子、酒井法子、安室奈美恵、SMAP、浜崎あゆみ、嵐などなど。演歌でも千昌夫の『北国の春』は、中国でも大ヒットしているよ」と答える。

 すると「でも、日本のアーティストは基本的に国内が中心で、大挙して外国にはいかないでしょう」と聞かれる。この答えは、つい先日、韓国歌手のキム・ヨンジャさん(52)にインタビューした時、的確に教えてくれた。

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