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秋元康は「高齢化するAKB」を見たいのか?

鈴木京一 朝日新聞文化くらし編集部ラジオ・テレビ担当部長

 AKBオタクが今回の総選挙で注目するポイントの一つが「世代交代」だ。過去4回の総選挙を通じて、上位7~8人の顔ぶれはほとんど変わらない。2012年の総選挙での選抜メンバー16人の平均年齢は21歳。最高齢は26歳(当時)の篠田麻里子だ。

 ほかのアイドルに目を移すと、「モーニング娘。」の平均年齢は現在16歳。モー娘の場合、27歳で卒業した中澤裕子など初期の例外を除けば、おおむね12~16歳で加入、20~23歳までには卒業している。ももいろクローバーZは現在平均18歳。過去には、永作博美らが属した3人組ribbonの活動停止は永作が24歳になったころだった。キャンディーズは22~23歳で解散している。

篠田麻里子の「座右の銘」は「来る者こばまず 去る者追わず」篠田麻里子の「座右の銘」は「来る者こばまず 去る者追わず」
 モー娘OGのインタビューを読むと、ある年頃になると、事務所から「そろそろ」と肩たたきされるようだ。モー娘の場合、卒業後も同じ事務所に属して芸能活動を続ける例が多い。

 朝ドラ「あまちゃん」では橋本愛演じるアイドルの卵・ユイは、18歳という年齢はアイドルを目指す年齢として「若くはない」と言っている。

 こうしてみると、AKB選抜メンバーの平均21歳はアイドルとしてはやや高いことになる。高齢化するAKBが、これまで通りの人気を維持できるのか。

 2012年の総選挙、篠田の「つぶすつもりで来てください」という後輩への言葉が話題になったが、

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