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続・無視か反論か。ネトウヨ、ネトミソ対処法

膨張し続ける差別主義者に社会はなす術が無いのか?

勝部元気 コラムニスト・社会起業家

Twitterでブロックしたことも、「逃げたw」「ブロック」について言及したところ、「逃げ」と返された勝部元気さんのツイッター(画面を一部加工しています)
 前回の記事「無視か反論か。ネトウヨ、ネトミソへの対処法――「現状対策班」と「未来構築班」の連帯が不可欠だ」に引き続き、インターネット上でネトウヨ(ネット右翼)やネトミソ(=ネット・ミソジニー。女性嫌悪ゆえにインターネット上で女性叩きをする性差別主義者のこと)からバッシングを受けた時、無視することが良いのか、反撃をすることが良いのかについて、議論を進めたいと思います。

 どちらが適切な対処かはケースバイケースであろうとし、前回は周りへの影響という切り口で考えました。ですが、「攻撃をしてくるネトウヨやネトミソがどのようなタイプの人か」によっても、適切な対処法は変わってくることが予想されます。では、そもそも「ネトウヨ」や「ネトミソ」にはどういうタイプがあるのでしょうか?

何を言っても聞く耳をもたない「冷笑系」

 私は主に3つのタイプがあると考えています。一つは「冷笑系」です。権威主義、ピラミッド構造、ナショナリズム、男尊女卑等の考え方にどっぷり漬かっていて、自分たちより下だと認識した相手を冷笑するタイプの人々です。

 人間は基本的に快楽を追求する生き物だと思うのですが、このタイプの人は「他者を傷つけること」や「疑似マウンティングをすること(「疑似」というのは、個人と個人で見れば実際は自分のほうが社会的地位は低いというケースもあるため)」が快楽となっていると考えられます。

 話のレイヤーという概念が欠如していて、物事をすべて同じテーブルに乗せて考えるため、何か反論してもすぐ「特大ブーメラン刺さっているwww」のように、二次バッシングを始めます。

 議論で対抗できないと感じた場合は、下半身ネタで蹴落とそうとします。以前の記事でも書いたように、文部科学省事務次官を務めた前川喜平氏が

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