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《時時刻刻》神戸海保の保安官がビデオ公開と告白

 海上保安庁の男性保安官(43)が「ビデオ映像を流出させた」――。警察、検察や政府は10日、突然の告白に揺れ続けた。捜査当局は逮捕の方針を固めたが、その是非をめぐっても意見が割れた。政府側は、対中関係への影響を危惧する一方、「公務員の問題」と強調し、閣僚の責任回避に躍起となっている。


 ■なぜ神戸?

 神戸海上保安部の海上保安官が哨戒中の巡視艇で「自首」したとの報告を受けた第5管区海上保安本部は10日午前11時、神戸市内で記者会見を開こうとした。だが、それを知った検察側は急きょ、「今後の捜査に支障が出かねない」として中止させた。

 「まったく捜査線上に浮かんでいなかった。本人が申し出なければ分からなかった」。警視庁経由で知った検察幹部は声をそろえた。

 東京地検が、ネット上の動画投稿サイト「ユーチューブ」を運営する「グーグル」の日本法人(東京都港区)から、投稿された映像のIPアドレスを押収したのが9日。警視庁の分析
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