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ソーシャル・ネットワークとの相性

平和博

 フェイスブックの広告ツールを使って、国ごとのユーザー数を割り出し、公表している「チェックフェイスブック」( http://www.checkfacebook.com/ )というサイトがある。

 ユーザー数に関するフェイスブックの公式発表は2010年7月に5億人を超えた、というデータのみ。それ以外は非公式データということになるが、「チェックフェイスブック」によれば、世界のユーザーは約6億3000万人(24日現在)で、日本のユーザーは約255万人。なお1億2800万人の人口の2%程度だし、昨年7月末で2000万人超という日本のSNS「ミクシィ」の1割程度。大統領退陣にまでいたったエジプト(565万人)の半分にも及ばない。

 ただ、その伸びに加速度がついているのは確かなようだ。同サイトの24日付けデータでは、日本は週単位のユーザー増加率で4.81%、約11万7000人増となり、韓国、カタールに次ぐ世界3位の伸び。映画「ソーシャル・ネットワーク」の公開や、中東変革とのかかわりで露出が多いことも、影響しているだろう。関連書籍も一斉に出版され、「元年」とも「バブル」とも受け取ることはできる。

 ソーシャル・サービスは、シリコンバレーに駐在していた2004年ごろに第1次ブームがあり、私もビジネス向けSNS「リンクトイン」などのアカウントはその頃からいくつか持っている。だが、全くまじめに使うことなく今にいたる。リンクトインの「コネクション」は、まだたったの5人。意識的に使うようになったフェイスブックでも「友達」は30人を少しこえたぐらいだ。

 個人的な結論でいうと、そもそも友達が多くない人は、SNSでそれが爆発的に増えることは当然のことながらないわけだし、もし、それで「バーチャルな」友達が増えても、何が楽しいのか微妙なところだ。言うまでもないが、

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