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【イベントは終了しましたが、3月31日まで視聴をお申し込みいただけます】論座LIVE TALK「多様なルーツの人がつくる日本社会~『ウチとソト』、心の壁や差別をどう越えるか~」

論座編集部

 【本イベントは終了しましたが、3月31日(木)21:00まで視聴をお申し込みいただけます】

 朝日新聞社の言論サイト「論座」は2月18日午後7時から、論座LIVE TALK「多様なルーツの人がつくる日本社会~『ウチとソト』、心の壁や差別をどう越えるか~」と題するオンラインイベントを開催します。参加者を募集しています。

 日本には、外国籍の人や外国にルーツのある人が数多く暮らし、すでに多様な人びとや文化を内包する社会になっています。この流れは今後、加速することはあっても、後戻りすることはないでしょう。

 けれどもこの国は、そうした多様な人たちを歓迎してきたとは、とうていいえません。

 いずれ帰国する「労働力」はほしいけれど、日本に定着する「移民」はほしくない――。そんな政策をとってきたことが典型です。労働力がほしいといっても、やってくるのは人間ですから、生活もするし家族もつくります。それなのに、日本に根を張った人や、母国に帰れば迫害を受けるおそれがある人さえ「不法滞在」とみなして入管施設に収容し、帰国を迫る。「外国人犯罪」を強調し、おそろしい人かのような印象を振りまく。そんな対応も見受けられます。

 時には日本語を話せない子どもたちも、「いない」かのように扱われてきました。長いあいだ、国は対応を自治体に「丸投げ」してきたため、地域によっては学校で支援を受けられないまま、理解できない日本語による授業を受けたり、学校に通わず暮らしていたりする子どもたちも少なくありません。

 これは「ひとごと」ですませることのできない問題です。メディアは「外国人犯罪」を強調して恐怖心をあおる当局の発表をそのまま報じてこなかったか。私たち一人ひとりは、いじめの加害者や傍観者のようなふるまいをしてこなかったか。

 「ウチとソト」に境界を設け、外見やルーツの異なる人たちを「ガイジン」と呼んだりしてきたこの社会のあり方を問い直しながら、これからの日本をともにつくるためにどうすべきかを、ジャーナリストや専門家とともに考えたいと思います。

 昨年10月に開催した論座LIVE TALK「ウィシュマさんを死なせた日本社会~隣人を閉じ込め、難民を閉め出す私たち」の続編にあたるイベントです。前回ご視聴いただいた方もそうでない方も、ぜひご参加ください。

《出演者》

安田菜津紀
さん
(やすだ・なつき)

フォトジャーナリスト、認定NPO法人「Dialogue for People」副代表。16歳のとき、「国境なき子どもたち」友情のレポーターとしてカンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材。現在、東南アジア、中東、アフリカ、日本で難民や貧困、災害の取材を進める。著書に『君とまた、あの場所へ シリア難民の明日』『あなたのルーツを教えて下さい』(予約受付中)など。
髙谷幸
さん
(たかや・さち)

東京大学大学院人文社会系研究科准教授、NPO法人「移住者と連帯する全国ネットワーク」(移住連)理事。移住連のインターンや専従職員、岡山大学大学院と大阪大学大学院の准教授を経て現職。専門は移民研究・国際社会学。著書に『追放と抵抗のポリティクス――戦後 日本の境界と非正規移民』、編著書に『移民政策とは何か――日本の現実から考える』。
田中宝紀
さん
(たなか・いき)

NPO法人「青少年自立援助センター」の定住外国人支援事業部事業責任者として、海外にルーツをもつ子どもと若者の教育支援にあたる「YSCグローバル・スクール」を運営。16歳のとき単身フィリピンのハイスクールに留学し、フィリピンの子ども支援NGOを経て現職。著書に『海外ルーツの子ども支援――言葉・文化・制度を超えて共生へ』。
進行・松下秀雄(まつした・ひでお)
朝日新聞「論座」編集長。1989年入社。論説委員、編集委員を経て現職。

 参加費は一般1100円、25歳以下の学生・生徒550円(いずれも税込み)。詳細は募集ページをご覧ください。