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JALからANAに乗り換えた日本サッカー協会のそろばん

「ポストコロナ」の経営基盤強化にスポンサー戦略を再構築

増島みどり スポーツライター

 日本サッカー協会は2月27日、全日本空輸(ANA)と「JFAメジャーパートナー」契約に基本合意したことを発表し、東京・羽田空港の格納庫で日本協会の田嶋幸三会長とANAの井上慎一代表取締役社長が出席し、調印した。

「ワクワク」が飛び交ったトップ会見

 日本協会は1999年以来、07年、15年と2度にわたって「サポーティングカンパニー」としてJAL(日本航空)との契約を延長。1980年からトップパートナーとして日本サッカーを支える「キリン」に次ぐ23年もの長きにわたって、日本代表の遠征を引き受けてきたJALからANAへの「乗り換え」となった。

 会見冒頭ではそろって航空機のタラップを降り、会見場に着席する演出を交え調印の場を盛り上げた。
井上社長は「とてもワクワクしている。昨年のサッカー日本代表の活躍は世界中の人々に興奮と感動をもたらしてくれた。これは、『ワクワクで満たされる世界』という私たちの新しい経営ビジョンをまさしく体現する取り組みになると確信している」と、2月に2030年までとして発表された新しい経営ビジョンで期待を表現した。

2月27日、ANA格納庫で行われた会見に出席した日本協会・田嶋会長(中央左)とANAの井上代表取締役(同右)2月27日、羽田空港のANA格納庫でおこなわれた会見に出席した日本サッカー協会の田嶋会長(中央左)とANAの井上社長(同右)

 一方、田嶋会長も男子に続き、今年は7月に女子W杯(オーストラリアとニュージーランドの共催)がおこなわれるとあいさつ。「まさに私たち『なでしこジャパン』も、ワクワクで満たされる素晴らしいゲームで、再び世界の頂点を目指したい」と、2011年の初制覇から遠ざかっているW杯優勝に意欲を見せるなど、会見では「ワクワク」が飛び交った。

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