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無党派層を動かすのは「政策」ではなく「怒り」です~「#わたしの政治履歴」からわかること

ツイッターでフォロワーさんに聞いてみた

Dr.ナイフ @knife900

 2021年10月31日。第49回衆議院総選挙が行われます。

 この選挙日程が明らかになった10月3日、立憲民主党の枝野代表はツイッターで、このようなメッセージを発信しました。

●枝野幸男@edanoyukio0531
4年前の今日、立憲民主党結党の届出をしました。そこから多くの仲間と結集し、去年の9月に新しい党として再出発しました。
コロナ禍のいま、暮らしに寄り添う政治、草の根の民主主義を取り戻さなければいけない。そう思っています。私たちと一緒に、まっとうな政治に変えましょう。#変えよう

 このツイートを見て、僕は自分が4年前、政治に対してどんな立場だったのかを思い起こしました。そしてこんなツイートを発信しました。

●Dr.ナイフ@knife900
ナイフちゃん政治歴
・もともと自民党ゆるふわ支持者
・安倍さん好き
・日報問題、モリカケなどで自民党が信用できなくなる
・2017年都議選で自民が大負けして歓喜
・希望の党を応援、裏切られる。政治不信に
・政治劣化に我慢できずツイッター始める
・支持政党はないけど野党共闘を応援←今ここ

Dr.ナイフのフォロワーを理解すれば、無党派層がわかるかも

 長い間、ふんわりした自民党支持者(といより無党派層に近い)だった僕は、森友加計問題、北朝鮮の核ミサイル問題など、政府のおかしな対応がメディアで毎日のように流れる中、いままで何の疑問も持たなかった自民党政権に疑問を持ち、安倍政権を倒してくれそうな小池新党「希望の党」に大いに期待しました。

 「希望の党」には大きな風が吹き、野党第一党だった「民進党(当時)」の衆議院議員が希望の党に合流を決定。その過程で希望の党への合流を排除されそうになった枝野さんが立憲民主党を結党。野党は分断され、選挙は自民党が勝ちました。そして、安倍政権のおかしな政治は、さらに加速していきます。

 僕がツイッターを始めたのは、その半年後くらい。

 Dr.ナイフは「左派インフルエンサー」と言われることもありますが、本人は政治にずっと無関心だった政治の素人がやっているアカウントです。Dr.ナイフがツイッターをはじめた2018年。ツイッターには、僕と同じような立場の人、ずっと政治には無関心、なんとなく自民党を支持していた人、支持する政党がない人がたくさんいました。Dr.ナイフのフォロワー数は異例の速さで増えたと言われますが、僕は思ったことを素直に発信していただけで、それだけ当時は同じような気持ちの人が多かったのだと思います。

 これは感覚的な数字になりますがDr.ナイフのフォロワーの割合は、約2割が立憲、共産、れいわなど、野党の岩盤支持者。約2割が自民党支持者&ネトウヨさんなど政権側の人。そしておそらく6割程度は特にどこかの政党を強く支持していない、もしくは支持政党が流動的、しかし今の自民党政権に強い不満を持っている人。

 そうなのです。

 Dr.ナイフのフォロワーを理解することは、選挙の鍵を握るといわれる「無党派層」を理解することになると思うのです。

「#わたしの政治履歴」の投稿を呼びかけてみたら

 よく言われるように、日本における国政選挙の投票率は低く、衆議院の小選挙区比例代表並立制という選挙制度の特性から、全有権者の3割前後の得票数で政権が取れます。野党の得票数も合わせれば与党に迫るレベルです。無党派層、つまり支持政党がなく投票にもあまり行かない人の割合が最も多い。無党派層を動かすことが選挙を制する鍵と言われる理由です。

 この無党派層を知り、理解するには何が必要か?

 ひとつの方法として、自分のフォロワーさんに「政治に対する立場の履歴」を聞いてみることを思いつきました。

 政治に対してどういう履歴を持ち、どういう過程で、何がきっかけで、今の立場になっているのか。

 ツイッターで投稿を募集したところ、多くの「政治履歴」が集まりました。

 ツイッターでこのハッシュタグで検索してください。

 #わたしの政治履歴

 与党支持者、野党支持者、無党派層、そしてネトウヨさんの政治履歴が見ることができます。

 ※今回、相互フォロワーであり、ネトウヨのTAMU(@ttamu1228)さんにも企画に賛同いただき、ネトウヨ仲間に声をかけていただきました。TAMUさん、本当にありがとうございました!!

興味深かったものをご紹介します

 集まった投稿から、何点か興味深かった

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