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「潜在認知」で解き明かすノーベル賞騒動

下條信輔

下條信輔 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授

 本格的な科学ネタは、読者や視聴者におおむね拒否される。だがノーベル賞だけは別格で、ウケるらしい。なぜだろう。一方、日本人が受賞するたびに、教育研究環境をトップダウンに整備してノーベル賞を量産する体制を作らなければならないと提起される。だが、本当にそんなことができるのだろうか。このふたつの一見無関係な問いは、実は深い所でつながっている。「潜在認知」と「好きになるジェネレータ」。これらがキーワードとなる。
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