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日本、EV(電気自動車)開発で勝っても、使い方で負ける?

竹内敬二

竹内敬二 元朝日新聞編集委員 エネルギー戦略研究所シニアフェロー

米国の環境保護局(EPA)は走行時に使う電力33・7キロワット時を1ガロン(3・785リットル)のガソリンとして計算している。最近、日産のEV「リーフ」を「33・7キロワット時で99マイル走る」と認定した。夜間電気で充電するとすれば8円×33・7=270円で99マイル(160キロ)走る計算になる。1キロあたり1・7円である。ちなみに1リットルのガソリン(140円)で20キロ走るガソリン車は1キロあたり7円、1リットルで30キロ走るハイブリッド車は4・5円である。粗い計算だが、少々充電コストが高くなってもEVは有利だ。 
EVのバッテリー交換所。東京都内で。ベタープレイス社提供

 EVの時代は近いし、開発競争でも日本はリードしているだろう。しかし、「EV時代のビジネス」で日本が勝つかどうかはまた別だ。

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