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高レベル廃棄物処分の合意形成の道を欧州に学んだ女性たち

高橋真理子

高橋真理子 ジャーナリスト、元朝日新聞科学コーディネーター

原子力を利用したら避けて通れないのが、高レベル放射性廃棄物の処分である。日本で商用の原子力発電が始まって48年、「電気のごみ」はたまり続けているが、日本のどこに最終処分場をつくるか、まったく目途がたたない。
出版記念会で挨拶する北野大・明治大学教授。左の女性が崎田裕子さん。後ろに近藤駿介原子力委員会委員長の姿も見える=提供写真

 スウェーデンでは2009年に最終処分地が決まった。フランスでは4カ所の候補地が公表された。いったい地元ではどんな話し合いがあったのだろう? 疑問に思った女性たちが09年夏に1週間の現地視察を敢行、その顛末を「電気のごみ-地層処分最前線を学ぶたび」(リサイクル文化社、1600円)にまとめた。11年1月13日に

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