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岐路にたつ日本のエネルギー政策:いかに自然エネルギー利用を拡大するか

吉田文和

吉田文和 愛知学院大学経済学部教授(環境経済学)

日本は、「エネルギー基本計画」で、2020年にゼロ・エミッション非化石エネルギー電源50%目標だが、新エネルギーの自然エネルギーは2-3%に過ぎず、40%程度を原子力に依存する体制である。原子力はゼロ・エミッションといっても、放射性廃棄物や廃炉問題は未解決である。地震と不祥事により、近年の日本の原子力発電所の稼働率は60~70%と低迷し、代わりに石炭火力発電所によるCO2排出を増加させている。
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