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地域ごとに包括的除染計画を立案すべし

高橋真理子

高橋真理子 ジャーナリスト、元朝日新聞科学コーディネーター

福島第一原発が環境中にまき散らした大量の放射性物質による健康被害をいかに減らすかは、今の日本社会にとって最重要課題である。「どこまでなら大丈夫か」を議論するより、「どうしたら減らせるのか」「減らす作業はどのようにやっていくか」を行政と住民が一緒になって議論していくことの方がよほど大事だ。そのためにもっとも参考になるのはチェルノブイリ事故の経験だ。

 1~4号機の爆発で大気中に飛び出した放射性物質は、

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