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デンマークの再生可能エネルギー

吉田文和

吉田文和 愛知学院大学経済学部教授(環境経済学)

デンマークは、電力に占める風力発電の比率が20%を超える世界一の風力発電王国である。1970年代の石油危機への対応のなかで、北海油田の開発とともに、風力やバイオマス(麦わら、家畜糞尿、木質チップ)のエネルギー開発に力を入れて自給率を高めてきた。

 日本においても再生可能エネルギーの固定価格買取制度が始まろうとしているいま、先行するデンマークの経験をよく踏まえておくことが大切である。

 《デンマークはなぜ、原子力計画を放棄したか》

 デンマークはもともと原子力発電を計画していたが、

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