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意外に役立つ経営学が軽視されるワケ(下)

湯之上隆 コンサルタント(技術経営)、元半導体技術者

「君に一つ忠告をしておこう。日本の経営学の国際的レベルは極めて低い。一部に優秀な学者もいないではないが、そうではない学者の方が多いから、君の皮膚感覚で『まともだ』と思える学者とだけ、付き合いなさい」。

 このお話を聞いたときは大変驚いたのだが、その後の5年間を経営学ムラ(原子力ムラと同じように学問の世界にはこのようなムラがたくさん存在する)で暮らしていると、この言葉の意味がしみじみ実感できた。学会発表を聞いても、論文や専門書を読んでも、いやはや、ヒドイものが多すぎる。率直に言って、読むに堪えないモノが多い。

 例えば、

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