2012年01月04日
ハーバード大学への日本人留学生(学部レベル)も、ゼロに近い状況らしい。事態を問題視したのはむしろ同大の方で、東京まで留学生をリクルートに来たという。
同大学長は、3000人以上の日本人留学生を教育した歴史を踏まえ、「日本の孤立化が進む危険な兆候」と発言。ワシントン・ポスト紙も歩調を合わせ、「日本の若者の草食化」と書いた。日本側メディアの論調も同様で、いわく日本の若い世代は内向き、後ろ向き、等々。日本の将来危うし、で一致した。
米国留学経験者であり、現在米国内の大学に在職している筆者としては、無関心ではいられない。その筆者の最初の反応は、基本的に上と同じだった。「最近の若者はなんと野心の無いことか」と。だが統計資料を見るにつれ、一部印象が変わった。
この2、30年の間に生じた変化は複雑であり、それを無視した「年寄りの繰り言」をまき散らさないようにしたい。そう考えるに至った根拠は、いろいろある。
まず
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