2012年02月17日
料理とは事柄の重要さが比較にならない。原発事故では国の命運がかかっているから、簡単に投げ出さない、と言う人もあろう。そういう人は、まだ本質が理解できていない。国の命運などという重圧は、すでに合理的な思考ができない状態に、むしろ拍車をかける。私たちのヒトfMRI(脳機能イメージング)の研究でも、人は結果が重大であるほど重圧を受け、本来の能力を発揮できないことが示されている。またこの傾向は、損失を恐れる人ほど強い。
パニックなど興奮状態で、動物やヒトはどう振る舞うか。
天才的な社会心理学者 R. B. ザイアンスによる「 優位反応 (ドミナント・レスポンス )」という考えが参考になる。「優位」といっても優れたという意味ではない。その種に特有の、生得的に優位な行動ということだ。
ザイアンスは
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください