2014年05月31日
日本人投手がメジャーリーグでこれだけ揃って活躍するのは、野茂英雄さんが95年に重い扉をこじ開けてから初めてだろう。鳴り物入りでヤンキース入りした田中将大は開幕6連勝を含めて7勝1敗、防御率2.29はリーグトップ。期待を遥かに超えるスピードで超名門チームのエースにのし上がった。その田中を支える黒田は本調子とはいえないものの、ローテーションの2番手として重要な役割を担い、その責任を果たしている。
ダルビッシュ有は昨年に続き、あわやノーヒットノーランかという快投を演じるなど、レンジャーズの大黒柱に相応しい働きをみせ、ワールドシリーズ2連覇を目指すレッドソックスではクローザーの上原浩治が安定した投球で11セーブをマークしている。
また、故障で出遅れていたマリナーズの岩隈久志も復帰と同時にエンジン全開。3勝1敗、防御率2.39というエース級の投球をみせている。他にも上原とともにブルペンを支えている田澤純一、不慣れなリリーフで健闘し、先発のチャンスを与えられて勝利を飾った松坂大輔もジャパニーズ・センセーションを巻き起こしているメンバーだ。
この調子でいけば、オールスターゲーム(現地7月15日)には田中を始め、史上最多となる4人以上の日本人選手が選ばれる可能性も十分にある。さらに、10月のポストシーズンでも日本人投手が頂点を目指して投げ合う姿がみられるかもしれない。今や、彼らはメジャーリーグの勢力地図に重大な影響を及ぼす存在になってきたといっても過言ではない。
こうした活躍の要因は、例えば田中にみられる抜群の適応能力、ダルビッシュの旺盛な探究心
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください