2015年08月31日
8月上旬。トロント(カナダ)にて報道陣に練習を公開した羽生結弦が語ったという、こんな言葉が話題になった。
「自分がまだベストな状態の時に、プロスケーターとしてありたい。プロとしての仕事を全うできる体力の状態でやりたいという気持ちがある」(8月7日朝日新聞夕刊)
2年半後に迫ったピョンチャン五輪で2度目の金メダルを獲得した後は、競技生活の第一線から退き、アイスショーの世界で活躍したい、という意向を示したもの。現在20歳、次の五輪後でもまだ23歳。引退するには早すぎないか……そんな意見が多く、若きチャンピオンの言葉は大きく注目されたようだ。
ここではスケーターにとってのアイスショー、フィギュアスケートという「競技」とは別の「アイスショー」という芸術、興行ジャンルの有り様について、少し考えてみたい。
「羽生君の考え、よくわからないんですよ。素人の感覚で言うと、体力があるうちは競技に出たほうがいいじゃないか、と思うのですが」
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