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空洞化するポルトガルの町と日本の明日

根本直子

根本直子 アジア開発銀行研究所・エコノミスト

 ギリシャの債務危機は、アイルランドやポルトガルなど多額の財政赤字を抱える国にも伝播している。ポルトガルは国債の円滑な借り換えが困難となり、今年5月に国際通貨基金(IMF)と欧州連合(EU)の支援を受けることが決まった。

 スペインのような不動産バブルはなかったものの、対外借り入れ額はGDPの220%と巨額に上る。

 同国の問題は、輸出競争力が弱く、国内にあまり目立った産業がないことだ。その中で、観光業は貴重な収入源となっている。

 筆者は今年1月に訪れたが、大航海時代の遺跡、坂の多い町並み、新鮮な魚介類、真冬でも温暖な気候など、人を惹きつける観光資源に溢れている。

 屋台で揚げパンを売っているおじさんが、日本人と見て「てんぷら」と呼びかけてきたが、 ・・・ログインして読む
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筆者

根本直子

根本直子(ねもと・なおこ) アジア開発銀行研究所・エコノミスト

早稲田大学法学部卒業、日本銀行入行、退社後シカゴ大学経営大学院で経営学修士(MBA)を取得しスタンダード&プアーズ入社。同社マネジングデイレクターとして、日本の金融機関格付けを統括。またアジア太平洋地域のリサーチヘッドとして経済、金融の調査を所轄。2016年4月からアジア開発銀行研究所、エコノミストとしてアジアの金融市場、金融政策等の調査、分析に従事。著書に「残る銀行、沈む銀行―金融危機後の構図」東洋経済新報社、「韓国モデルー金融再生の鍵」中公新書。金融審議会委員、財務省「国の債務管理の在り方に関する懇談会」メンバー、公認会計士審査会委員、証券業協会自主規制管理委員会委員を歴任。

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