2014年11月06日
日本経済は1956年から73年までは平均9.1%の高度成長期、そして74年から90年までの平均成長率4.2%の安定成長期を経て1990年前後から成熟段階に入っている。
1990年から2011年までの20数年間の平均成長率は0.9%と1.0%を切るに至っている。論者によってはこの時期を「失われた20年」等と呼んでいるが、筆者はそうは思っていない。日本経済が成熟し、高い生活水準を維持しながら成熟段階に入ってきているのだ。
GDPや一人当たりGDPの国際比較は為替レートによって大きく左右されるが、日本の一人当たりGDPは1987年にアメリカのそれを上回り、2000年までそれが続いている。円安の進行とともに日米の関係は逆転したが、2012年の時点で日本の一人当たりGDPは欧州先進国のそれを上回っている。
購買力単価の一人当たりGDPでは2014年でも日本のそれはアメリカに次いで高く、欧州先進国のそれを大きく上回っている。いずれにせよ、1990年前後から、
有料会員の方はログインページに進み、デジタル版のIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞社の言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください