多賀谷克彦(たがや・かつひこ) 朝日新聞東京本社経済部長
1962年2月21日、神戸市生まれ。4年間の百貨店勤務を経て、1988年朝日新聞社に入る。前橋、新潟支局のほか、東京、大阪本社で経済記者。流通・食品、証券などを担当。編集委員(大阪在勤)、大阪経済部長を経て、2020年10月から東京経済部長。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
神通力を失うデフレにかなった商い
この春、東京・二子玉川にオープンした「蔦屋(つたや)家電」に出かけた。大手の書店チェーン「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブによる初の家電の店という。
家電量販店のつもりで入ると「これ、家電の店?」と驚かされる。最初に目に入るのは、店推奨の書籍群。内装はダークウッドが基調、照明も抑え気味なので落ち着いた感じがする。
売り場中央には、カフェが広がる。傍らにはスターバックスの店舗。平日の午後、若い人たちは自前のパソコンに向かい、年配の人はカップを手にソファで売り物の本を眺めていた。席は、ほぼ埋まっている。
肝心の家電売り場は、カフェを取り巻く書棚の外側にぐるりとある。量販店と違うのは、絞り込まれた品ぞろえ。スマートフォンはアップルだけ。テレビは
論座ではこんな記事も人気です。もう読みましたか?