2011年11月03日
だって、ナメゴンですよ。ナメクジの巨大怪獣ですよ。いまだに庭先でナメクジを見ると体が硬直して、一瞬金縛りになるというのに、体長50メートルのナメクジが画面いっぱいにウネウネはい回る絵なんて、正視できないよ。『ノルウェイの森』に、でっかいナメクジを飲み下す場面が出てくるが、あそこを読んで、しばらくのあいだ食事がまずくて仕方なかったのを思い出す(村上春樹はナメクジの大群のエッセイも書いている。好きなのか?)。
よく知られたカネ食い怪獣カネゴンみたいに、三丁目の夕日的な、ほのぼの牧歌的な話もあるにはあるが、基本的には、巨大で凶悪な怪獣を、人間の英知と機転で退治するという筋立てだった。ここが、怖かったのだ。だって、あんなでかい怪獣を、人間なんかが倒せるわけないじゃないか。ドラマの最終盤、いつまでたってもウルトラマンもウルトラセブンも出てこない。スーパーヒーローが現れないで怪獣退治だなんて、リアリティーがない! うそっぽいぞ。子供だましかTBS?
……と感じていたようなのだ。
スーパーヒーローが出てこないからリアリティーがないとは、倒錯した論理だな。さすがハナタラシと最近まで思っていたが、ここのところのウルトラQ再評価ブームでいくつかDVDで見直し
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