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雅子さまが即位礼正殿の儀で見せたまばたきに思う

矢部万紀子 コラムニスト

天皇家に生まれ、自然とできる「平常心」

 高御座の中で、陛下はほとんどまばたきをしなかった。雅子さまのまばたきに気づいてから陛下の目元に注目したが、ほとんど動かない。とばりが開くまでなど、あまりにそのままなので静止画像ではないだろうかと思ったほどだった。ほんの時折、一瞬で消えるまばたきが見られたが、雅子さまとの違いに驚いた。そして、天皇家に生まれるとはこういうことか。そう思った。

即位礼正殿の儀」でおことばを述べる天皇陛下=2019年10月22日、皇居・宮殿「松の間」20191026内閣府提供拡大「即位礼正殿の儀」でおことばを述べる天皇陛下=皇居・宮殿、内閣府提供

 まばたきをしないトレーニングなどあるはずがないから、これはきっとどんな時も平常心でいるトレーニングの賜物なのだろう。プライベートはもちろん、通常の公務だけでなく、「儀式」でも平常心。トレーニングという言葉に語弊があるなら、天皇家に生まれ、天皇の子どもとして育てられるうちに、自然とできるようになる。そういうことではないかと思った。

 秋篠宮さまも同様だったのだ。儀式が始まる前、控える秋篠宮ご一家の映像が長く映っていたが、

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筆者

矢部万紀子

矢部万紀子(やべ・まきこ) コラムニスト

1961年生まれ。83年、朝日新聞社に入社。宇都宮支局、学芸部を経て、週刊誌「アエラ」の創刊メンバーに。その後、経済部、「週刊朝日」などで記者をし、「週刊朝日」副編集長、「アエラ」編集長代理、書籍編集部長などをつとめる。「週刊朝日」時代に担当したコラムが松本人志著『遺書』『松本』となり、ミリオンセラーになる。2011年4月、いきいき株式会社(現「株式会社ハルメク」)に入社、同年6月から2017年7月まで、50代からの女性のための月刊生活情報誌「いきいき」(現「ハルメク」)編集長をつとめた後、退社、フリーランスに。著書に『美智子さまという奇跡』(幻冬舎新書)、『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』(ちくま新書)。最新刊に『雅子さまの笑顔――生きづらさを超えて』(幻冬舎新書)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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