厳しく、あたたかく、時に強烈な町で
2020年10月15日
東京もGO TOキャンペーン始まっちゃってるしね!
9月は、九州に一度。関西に一度。
関西は、初日に神戸でお仕事をして、そのまま大阪に入って四泊五日。
ああ、久々の旅仕事。ココロ浮き立ちました。
大阪。
日本のほかのどこの町とも、お客さんがちょっと、違う感じがします。
あくまで浪曲に関して、私の感じている範囲でいえば、ではありますが。
浪曲について言えば、東京はお客さんの世代交代がずいぶん進んだ感じがします。切ないことでもあるけれど、私が入門した頃にいらした、木馬亭ご常連のご通家、ものすごく浪曲詳しい、それだけに気難しい……というお客様はほとんどいらっしゃらなくなりました。
ところが大阪は、昔からのディープ浪曲ファンがまだいらっしゃる感じがあるのです。
それだけに、お客さんが、なんというか……濃い(笑)。
うまい芸を求めておられます。
初めて大阪で公演したのは、13年前。関西の後輩、春野恵子さん、菊地まどかさんと、「浪曲乙女組」というユニットを立ち上げ、旗揚げ公演を東西で開催しました。
大阪公演は、つい先頃閉場してしまった、道頓堀のトリイホールにて昼と夜。
浪曲を初めてご覧になる方もおられるだろうと、出番で舞台にあがった私は、はじめましてのご挨拶やら会の主旨説明やら、マクラ(浪曲に入るまえの、雑談みたいなこと)を振っておりました。
実は浪曲は、落語とちがって、マクラを振る文化が基本的に、ないです。
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