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親と子のバカバカしい読書ゲームのススメ──“コロナの秋”の読書術(下)

「読書の悪口」「家のなかに面出しコーナー」「挫折した本の墓場」……

印南敦史 作家、書評家

“ねばならない”の壁

 感染者数が減りつつあるとはいえ、新型コロナの勢いは依然としておさまらない。したがって、放っておけば気持ちはなんとなく沈んでしまいがちだ。けれど、ふさぎ込んでも仕方がない。秋になったことでもあるし、自分の時間にゆっくり読書を楽しもう──。

 こんな考え方を軸として、前回は去る7月に刊行された拙著『遅読家のための読書術 情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(PHP文庫)をご紹介させていただいた。

 読書に関しては、「昔と違って読めなくなった」「読書ペースが落ちてきた」「読んだはしから内容を忘れてしまう」などのコンプレックスを抱いてしまいがちだ。しかし、そもそも「読めなくなって当たり前」「ペースが落ちても当たり前」「忘れるのも当然のこと」と考えるべき。

 したがって「遅読家」であるという原点に立ち戻り、楽な気分で心地よい読書スタイルを身につけよう。そもそも、その読書は自分のためのものなのだから。

 詳細については前回の記事をご確認いただきたいが、簡単にまとめるなら、それがお伝えした私の主張である。速く読んだりすべてを記憶したりすることが目的なのではなく、その読書を“楽しむ”べきなのだから。

 そう、SNSやネット動画が楽しいのと同じように、読書だって本来は楽しいものなのだ。なのに、「読まなくては“ならない”」「時間をかけては“ならない”」「忘れては“ならない”」という感じで“ねばならないこと”に縛られすぎてしまうから、楽しいはずの読書が修行のようになってしまうのである。

印南敦史『読書する家族のつくりかた 親子で本好きになる25のゲームメソッド』(星海社新書)拡大印南敦史『読書する家族のつくりかた 親子で本好きになる25のゲームメソッド』(星海社新書)
 だから、もっと読書を楽しむべき。しかも自分やパートナーだけではなく、その楽しみは子どもにも伝えたいところだ。

 ところが、ここでまた新たなハードルが目の前に立ちはだかることになる。「自分が読めないくせに、子どもに読書をすすめることなどできない」という、「そりゃそうだよなあ」と感じるしかない正論である。

 では、どうすれば親も子も読書を楽しめるようになるのか? そのための提案をしたのが、私の新刊『読書する家族のつくりかた 親子で本好きになる25のゲームメソッド』(星海社新書)だ。

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筆者

印南敦史

印南敦史(いんなみ・あつし) 作家、書評家

1962年、東京生まれ。広告代理店勤務時代に音楽ライターとなり、音楽雑誌の編集長を経て独立。「ダ・ヴィンチ」「ライフハッカー(日本版)」「東洋経済オンライン」「ニューズウィーク日本版」「サライ.JP」「WANI BOOKOUT」など、紙からウェブまで多くのメディアに寄稿。著書に『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』(大和書房)、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)、『書評の仕事』 (ワニブックスPLUS新書)など多数。新刊に『遅読家のための読書術──情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(PHP文庫)、読書する家族のつくりかた──親子で本好きになる25のゲームメソッド』(星海社新書)。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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