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『ラ・マンチャの男』最終章【下】 あるべき姿のために戦い続けて

役と俳優は一体、「見果てぬ夢」を胸に

山口宏子 朝日新聞記者

「あるべき姿」のために戦う

 『ラ・マンチャの男』は、宗教裁判にかけられることになったセルバンテスが、牢獄の中で、囚人たちを相手に自身が書いた芝居を演じる、という内容だ。その劇中劇は、老いた郷士アロンソ・キハーナの物語。正気を失ったキハーナは、自分は遍歴の騎士ドン・キホーテであると思い込み、旅に出る。そして、どんなに傷ついても、「真実」のために戦い続ける。

 この登場人物と自身との関係を、白鸚は、次のようにつづっている。

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筆者

山口宏子

山口宏子(やまぐち・ひろこ) 朝日新聞記者

1983年朝日新聞社入社。東京、西部(福岡)、大阪の各本社で、演劇を中心に文化ニュース、批評などを担当。演劇担当の編集委員、文化・メディア担当の論説委員も。武蔵野美術大学・日本大学非常勤講師。共著に『蜷川幸雄の仕事』(新潮社)。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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