▽この記事は2010年7月28日の朝日新聞に掲載されたものです。
▽取材・執筆:浦野直樹
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振興銀は2008年前後、当時経営難に陥っていたSFCGから1千億円超の貸し出し債権を買い取ったが、このうち600億円前後はSFCGが他の信託銀行に二重に売却していたとされる。このため、今回の訴訟をはじめ、あおぞら信託銀行と、旧日興シティ信託銀行から債権を譲渡された金融業者らが、同じ枠組みの4件の訴訟で振興銀と争っている。振興銀は一連の訴訟でほぼ同じ主張を展開しており、今回の判決は他の訴訟にも影響を与えそうだ。
この日の判決は、SFCGからの債権譲渡を振興銀より先に登記していた新生信託の契約について「有効に成立したと認められる」と判断。信託銀側に数々の法令違反があるという振興銀の主張を
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