▽この記事は2010年12月27日の朝日新聞夕刊に掲載されたものです。
同委員会は今年10月以降、男子学生が所属していた経営学部マーケティング科の担当教員や学生ら約20人から事情を聴き、男子学生が他の学生にズボンを脱がされたり、花火を向けられたりしていたという間接的証言を得た。また、遺書に「学校で受け続けたイジメ」とあることを重く見て、「いじめの具体的事実を特定することはできないが、いじめが存在したことは推定される」と結論づけたという。
同大学の落合正行学長は「前途ある学生の自死を未然に防げなかったこと、誠に申し訳ありませんでした」と陳謝。大学は再発防止策として、人権啓発講座の充実やいじめの相談窓口の一本化などに取り組み、理事長ら幹部8人を処分する方針という。
学生の父親は08年、「息子に会いに行く」と言って、同じマンションから飛び降り、自殺した。母親は