メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

ひきこもり100万人説、必要な家族支援

斎藤環

斎藤環 精神科医

さきごろ内閣府は、半年以上家にとどまる「ひきこもり」の若者が、全国で推計69万6千人にのぼると発表した(2010年7月24日付朝日新聞web版)。これに加えて、「閉じこもって外に出ない人の気持ちがわかる」などと回答した「ひきこもり親和群」も155万人に上っていた。

 一般に、ひきこもり人口の全数調査は難しい。私は平成19年から3年間、厚労省のひきこもり研究班で分担研究に関わったが、この会議でも問題となったのは、ひきこもり人口の全数把握の難しさだった。結論から言えば、いまだに確実な方法はないに等しい。

 今回の調査は、回答用紙を届けたのちに再度訪問して回収するという手法で、回収率は66%と、かなり高い数字に上っている。しかしそれでも、どれだけ正確に実情を反映しているかについては疑問も残る。 ・・・ログインして読む
(残り:約2842文字/本文:約3188文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

斎藤環

斎藤環(さいとう・たまき) 精神科医

精神科医。1961年、岩手県生まれ。筑波大学医学専門群(環境生態学)卒業。医学博士。爽風会佐々木病院診療部長を経て、2013年4月から筑波大教授(社会精神保健学)。専門は青年期の精神病理学、病跡学、精神分析。著書に『文脈病』『社会的ひきこもり』『関係の化学としての文学』など。

斎藤環の記事

もっと見る