斎藤環
2010年08月27日
一般に、ひきこもり人口の全数調査は難しい。私は平成19年から3年間、厚労省のひきこもり研究班で分担研究に関わったが、この会議でも問題となったのは、ひきこもり人口の全数把握の難しさだった。結論から言えば、いまだに確実な方法はないに等しい。
今回の調査は、回答用紙を届けたのちに再度訪問して回収するという手法で、回収率は66%と、かなり高い数字に上っている。しかしそれでも、どれだけ正確に実情を反映しているかについては疑問も残る。
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