後藤正治
2011年10月31日
かつてなら定期預金にしておけばいいということで済んだのであろうが、いまや超低金利時代、加えて株も不動産市場も冷え切っている。海外の高利回りの投資信託はあるが、元金の保証はないし、円安が続く現在、これとてある種のバクチであろう。
賢い資産運用をするには、常々、この方面に関心をもって情報収集を怠らぬこと、加えて才覚が求められよう。見渡して、双方とも乏しいと思える連中であった。私など、まるでダメである。これまで株を買ったことはあるが、儲かったことは一度もない。確か、はじめて株を購入した折り、直後にブラックマンデーに遭遇したはずだ。各自の失敗談が披露されると座は盛り上がった。まぁ酒席の話題に供した思えば愚行もまた以って瞑すべしというべきか。
昨今、金が人気を呼んでいるとか。カネというものは増やしてくれそうなところへのみ流れていく。いまや行き場を失ったカネが金市場へと流入しているのだろう。金相場はいまが天井ともいうがどうなのか。金塊を買ったとして自宅のどこに置いておくんだ――という声があって、
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