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日本の「国葬」儀のとんでもない「間の悪さ」は何のバチなのだろうか

北丸雄二  ジャーナリスト、コラムニスト

パンドラの箱が開いて“災厄”が……

 どうにもこうにも間が悪い。立憲主義と議会民主主義の我が国にあって、反対論は「日本人なら」とか「黙って」とか言って済むような低次元の話ではない。しかし、右派の“論客”として顔出ししている評論家の櫻井よしこやフジテレビ上席解説委員の平井文夫などはもはや国葬反対論を論駁することができないせいか、二階同様、ほぼ感情的に「国葬」儀の敢行を乞い願うばかりだ。

 曰く「(費用に関して)お金を軸に議論をする(略)このような卑しい議論をしてほしくない」「安倍総理ほど国葬儀にふさわしい総理はいない」「反対の人たちは大きい声で叫ぶ。それをメディアが取り上げ、なんとなくそっちに引っ張られていく。けれど表に出ないものすごい多くの人が、きちんとした国葬儀で安倍総理に感謝してお送りしたいと思っているに違いないと思いますよ」(櫻井=9月6日、BSフジ・プライムニュース)「安倍晋三さんのどこが国葬に値しない政治家なのか誰か教えてくれ」「国葬に来てもいいし来なくてもいい。でも邪魔するのはやめてくれ」「みなさん、どうかもう少し静かに安倍さんを送りませんか」(平井=FNNプライムオンライン)。

 そして彼らがほとんど語らない、あるいは語っても話を逸らすのが旧統一教会問題だ。

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筆者

北丸雄二

北丸雄二(きたまる・ゆうじ)  ジャーナリスト、コラムニスト

毎日新聞、東京新聞(中日新聞)社会部から同ニューヨーク支局長を経て1996年に退社し在ニューヨークのまま執筆活動。2018年帰国。著書『愛と差別と友情とLGBTQ+──言葉で闘うアメリカの記録と内在する私たちの正体』 (人々舎)で「紀伊國屋じんぶん大賞2022」2位受賞。訳書に『LGBTヒストリーブック──絶対に諦めなかった人々の100年の闘い』(ジェローム・ポーレン著、サウザンブックス社)、絵本『ぼくらのサブウェイ・ベイビー』(ピーター・マキューリオ作、レオ・エスピノーサ絵、同社)など多数

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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