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国会議員の活躍を質的に評価できるか?

鈴木崇弘 城西国際大学客員教授(政治学)

 先の拙記事「“間違いだらけの候補者選び”を改めよう!」(2012年12月4日)で、国会議員(衆議院議員)の活動を、「国会質問回数あるいは国会質問所要時間」、「質問主意書提出回数」、「議員立法提出回数」という3つの観点から、定量的に評価する活動や出版物に関して紹介した。その活動は、今回の参議院議員選挙でも同様におこなわれている(注1)。

 この定量分析は、いくつかの制約があるが、議員の国会活動のある面を、客観的に評価し、可視化するという意味で、評価されていいと確信している。

 しかし国会議員の活動は、単に量が多ければいいわけではない。活動の量は限定されていても、非常に質の高い活動をしていることもあるだろう。

 その意味では、定量だけでなく、定性的な分析、つまり質的分析がおこなわれる必要性がある。つまり、質と量、定性と定量の両面を調査し、それをパラレルにみることが必要だ。

 それに応える試みが、「万年野党(現在、特定非営利活動法人申請中の任意団体)」(注2)の政策監視会議(注3)がおこない、7月初めに発表された「国会議員の通信簿」という活動だ(注4)。

 衆参の国会議員の「国会質問力評価」を、「テーマ選定(質問するテーマの選定が適切か)」、「調査・下準備(十分な調査・下準備を踏まえた質問と考えられるか)」、「成果・実現(政策監視の観点で有効な成果をあげたか)」という3つの質的観点から、5段階評価したものである。これはそれぞれ5段階評価で、満点であれば15点を獲得する。

 これは、「政策専門家」、「同僚国会議員」、「省庁職員」の複眼的視点から評価し、これらを合わせて議員の「通信簿」として発表した。その一部が以下の表だ。

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筆者

鈴木崇弘

鈴木崇弘(すずき・たかひろ) 城西国際大学客員教授(政治学)

城西国際大学大学院国際アドミニストレーション研究科客員教授。1954年生まれ。東京大学法学部卒。マラヤ大学、イースト・ウエスト・センターやハワイ大学大学院等に留学。東京財団の設立に関わり、同財団研究事業部長、大阪大学特任教授、自民党の政策研究機関「シンクタンク2005・日本」の設立に関わり、同機関理事・事務局長などを経て現職。中央大学大学院公共政策研究科客員教授。著書に『日本に「民主主義」を起業する――自伝的シンクタンク論』『シチズン・リテラシー』『僕らの社会のつくり方――10代から見る憲法』など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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