2013年09月25日
米国の財政難に伴う国防費削減のあおりで、今年は、各地の在日米軍基地で行われる航空祭が軒並み中止になっている。唯一の例外が9月15日の青森・三沢基地だった。台風の接近で悪天候に見舞われたものの、全国の航空ファンなど約9万人が詰めかけた(写真1)。筆者も新たな発見を期待して、会場に足を運んでみた。
ところが、国防費削減の影響は想像以上に深刻なようで、米軍の展示機は地元部隊のF16戦闘機とP3C哨戒機だけ。米軍機が実際に空を飛ぶ展示飛行はなく、最大の呼び物だった航空自衛隊のブルーインパルスの曲芸飛行も、雨が激しさを増したため見送られてしまった。
カメラを抱えた大勢の航空ファンは、さぞやがっかりしただろう。
しかし、筆者の関心は航空機そのものではなかった。目当ては、にぎやかな会場から離れた格納庫にひっそり並べられている、航空機用のミサイルや弾薬だ。
今年も三沢基地に保管されている10数種類がずらりと展示されていた。地下施設を破壊するための地中貫通爆弾、遠方から滑空して目標に命中する精密誘導爆弾、戦車や部隊を一気に撃破する大型爆弾……。薄暗い庫内に、ぞっとするようなものが勢ぞろいしていた(写真2)。
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください