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爆弾、電子兵器……青森・三沢基地で見た静かな抑止力

谷田邦一 朝日新聞専門記者(防衛問題担当)

 米国の財政難に伴う国防費削減のあおりで、今年は、各地の在日米軍基地で行われる航空祭が軒並み中止になっている。唯一の例外が9月15日の青森・三沢基地だった。台風の接近で悪天候に見舞われたものの、全国の航空ファンなど約9万人が詰めかけた(写真1)。筆者も新たな発見を期待して、会場に足を運んでみた。 

【写真1】 大勢の人でにぎわう三沢基地の航空祭=撮影・筆者拡大【写真1】 大勢の人でにぎわう三沢基地の航空祭=撮影・筆者
 三沢基地の航空祭は、米空軍と航空自衛隊、三沢市防衛協会が共催し、1969年から行われている東北最大級のイベント。例年だと、F22ステルス戦闘機やB52爆撃機など米本土やハワイ、グアムから多数の航空機が飛来する。

 ところが、国防費削減の影響は想像以上に深刻なようで、米軍の展示機は地元部隊のF16戦闘機とP3C哨戒機だけ。米軍機が実際に空を飛ぶ展示飛行はなく、最大の呼び物だった航空自衛隊のブルーインパルスの曲芸飛行も、雨が激しさを増したため見送られてしまった。

 カメラを抱えた大勢の航空ファンは、さぞやがっかりしただろう。

 しかし、筆者の関心は航空機そのものではなかった。目当ては、にぎやかな会場から離れた格納庫にひっそり並べられている、航空機用のミサイルや弾薬だ。

 今年も三沢基地に保管されている10数種類がずらりと展示されていた。地下施設を破壊するための地中貫通爆弾、遠方から滑空して目標に命中する精密誘導爆弾、戦車や部隊を一気に撃破する大型爆弾……。薄暗い庫内に、ぞっとするようなものが勢ぞろいしていた(写真2)。

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筆者

谷田邦一

谷田邦一(たにだ・くにいち) 朝日新聞専門記者(防衛問題担当)

1959年生まれ。1990年、朝日新聞社入社。社会部、那覇支局、論説委員、編集委員、長崎総局長などを経て2013年4月から社会部専門記者(防衛問題担当)。主要国の防衛政策から最新兵器、軍用技術まで軍事全般に関心がある。防衛大学校と防衛研究所で習得した専門知識が、現実の紛争地でどのくらい役立つのか検証取材するのが夢。

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