2014年04月18日
弾道ミサイルを迎撃する能力がある米海軍のイージス巡洋艦「レイク・エリー」(満載排水量9600トン)が4月10日、大阪市の大阪南港に寄港した。同艦は弾道ミサイル防衛(BMD)のための最新鋭の実験艦として知られる。ハワイのパールハーバーを母港とし、新しく開発されたレーダーやコンピューターを積んで、2000年以来、次世代BMDの能力開発の最前線で活動してきた。
同演習中の3月には、北朝鮮が対抗してスカッドやノドンなど多数の短・中距離弾道ミサイルを日本海に連射した。ひょっとして何か情報が得られるかもしれない。そう思って取材に出向いた。
午前9時半、巨大な船体が岸壁にゆっくりと接岸。甲板には黒い制服に身を包んだ乗員たちが登舷礼(とうげんれい)の形でずらりと整列していた。
一辺が5メートルほどあろうかという大きな船舶旗には「DONT GIVE UP THE SHIP」と大書されている。
1813年にあった米英戦争の「エリー湖の戦い」で英海軍を打ち破った際、米艦がマストに掲げて戦ったとされる戦闘旗を模したものだ。艦名もこの海戦に由来する。
岸壁に降り立ち記者会見した艦長のジョン・バニガン大佐は、同艦が担う役割についてこう述べた。周辺国がもつ弾道ミサイルの脅威から、日本や韓国を守る重要な役割を担っているという自負が伝わる。
率直に、3月26日の未明、北朝鮮が日本海に2発発射した弾道ミサイル「ノドン」の監視にあたっていたのかどうか尋ねてみた。
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