民主化を求める声は世界に届いた
2014年12月10日
香港の民主化を求める「雨傘革命」がついに行き詰まった。
9月末に始まった学生らによる中心街の占拠活動は、香港政府や中国から民主化に向けた成果を得られていない。一方で香港の暮らしを支えるビジネスや観光に支障をきたし、多くの市民の支持を失ってしまった。香港大学の最近の調査によれば、市民の8割近くが占拠の継続に反対だった。
その戴氏らは12月3日、不法占拠の罪を償うために警察に出頭し、占拠を続ける学生らにも「占拠が唯一の戦い方ではない。安全のため撤退しよう」と呼びかけた。
亜熱帯の香港だが、冬は最低気温が15度戦後となり、香港市民にとっては寒いと感じる。就職や試験のため、大学生は次第に撤退していくだろう。
中高生らを率い、世界的に有名になった18歳のリーダー黄之鋒氏らはハンストに入ったが、これも寒さのなかで長く続けられるわけがない。いずれ撤退を余儀なくされるだろう。
しかし、パラソルで警察の催涙ガスを防いだ「雨傘革命」は敗北したわけではない。
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