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新型肺炎で中国は変われるか?

李文亮医師の警告をデマと断じた中国。政治的思惑優先の対応を克服できるか

田中秀征 元経企庁長官 福山大学客員教授

拡大2月10日から通常出勤となる北京市。春節を過ごした郷里から戻り、北京駅で降りた乗客の中には、ポリ袋を頭からすっぽりかぶって新型コロナウイルスへの感染防止を徹底する人もいた=2020年2月9日、北京市

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。死者数はすでに2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)を超えたが、依然、増加が続いている。

 SARSが流行した当時と現在との大きな違いは、中国と世界とのつながりの深化である。03年の中国の国力は現在よりも小さく、世界各国との経済的、社会的な関係や緊密の度合いも今ほどではなかった。

 それは、とりもなおさず、今回の新型コロナウイルスへの対応において、SARSへの対応が先例とはならないことを意味する。

 いま、中国当局に求められるのは、今回の事態に対する、徹底的に公正で誠実な対応に他ならない。国際社会の目はSARSの頃より格段に厳しい。不公正・不誠実な対応をとれば、必ずや真相があばかれるだろう。

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筆者

田中秀征

田中秀征(たなか・しゅうせい) 元経企庁長官 福山大学客員教授

1940年生まれ。東京大学文学部、北海道大学法学部卒。83年衆院選で自民党から当選。93年6月、自民党を離党し新党さきがけを結成、代表代行に。細川護熙政権で首相特別補佐、橋本龍太郎内閣で経企庁長官などを歴任。著書に『平成史への証言 政治はなぜ劣化したのか』(朝日選書)https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=20286、『自民党本流と保守本流――保守二党ふたたび』(講談社)、『保守再生の好機』(ロッキング・オン)ほか多数。

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