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原発の安全性をめぐる議論が熱くなっている。同時に、安全対策を講じて再稼働する準備も進んでいる。福島第一原発の事故を契機に、今までの安全基準が見直されるのは当然の動きである。しかし、どのような対策をとっても完全はあり得ない。そもそも、いままで「原発は絶対安全」と言い続けてしまった誤謬が、ここでのしかかってくる。新しい対策を施して「これで安全」と言っても、もはやそれを信じる人は少ないであろう。

 そもそも、工学システムを理解する人間なら「原発が絶対安全」という主張は、嘘であることは常識的に理解できる。事故の確率を非常に少なくなるように努力をすることはできるが、事故が起こらないことを証明し、実際に達成することはできない。これは今後も変わらない。 ・・・ログインして読む
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筆者

北野宏明

北野宏明(きたの・ひろあき) ソニーコンピュータサイエンス研究所代表取締役社長

ソニーコンピュータサイエンス研究所代表取締役社長兼所長。1984年国際基督教大学教養学部理学科卒業後、日本電気に入社。88年米カーネギー・メロン大学客員研究員。91年、京都大学で博士号(工学)を取得。1993年ソニーコンピュータサイエンス研究所入社、犬型ロボットAIBOなどの開発にかかわった。2008年に現職。NPO法人システム・バイオロジー研究機構会長を兼務。Computers and Thought Award (1993)、ネイチャーメンター賞中堅キャリア賞(2009)などを受賞している。

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