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 スティーブ・ジョブズやアップルについて語るときに、自分自身の思いを語らずに話を進めることはできない。1970年代後半から、コンピュータをいじり始め、PETやPC8001なども使った。当然、アップルコンピュータやスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアクの物語は知ってはいたが、1983年に発行された「Two Steves & Apple」 (二人のスティーブとアップル)という本を読んで、そのストーリーに夢中になったことを覚えている。その後、Apple-II Plus、-IIe、-IIc、Lisa、Macintosh、Macintosh II、MacBook Duoなど、改めて思い出してみると、想像以上の数のアップル製品を使ってきた。

 私が米国のカーネギーメロン大学(CMU)にいたときには、まさにそこで、スティーブ・ジョブズがアップルから追放された後につくったNeXT社のNeXT Cubeが開発され、世界初のデモがCMUの計算機科学部のホールで行われた。実時間フーリエ変換のデモでは、会場中総立ちで拍手喝采だったことが思い出される。

 今は、iPhone、iPad、iPod、touch、MacBook Pro、iMacを使っている。しかし、

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筆者

北野宏明

北野宏明(きたの・ひろあき) ソニーコンピュータサイエンス研究所代表取締役社長

ソニーコンピュータサイエンス研究所代表取締役社長兼所長。1984年国際基督教大学教養学部理学科卒業後、日本電気に入社。88年米カーネギー・メロン大学客員研究員。91年、京都大学で博士号(工学)を取得。1993年ソニーコンピュータサイエンス研究所入社、犬型ロボットAIBOなどの開発にかかわった。2008年に現職。NPO法人システム・バイオロジー研究機構会長を兼務。Computers and Thought Award (1993)、ネイチャーメンター賞中堅キャリア賞(2009)などを受賞している。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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