メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

論文誌ビジネスめぐる「反乱」 ~囲い込まれた学術情報

内村直之 科学ジャーナリスト

 「反乱」は、一人の英国人数学者のブログ記事から始まった。約2,500誌の学術論文誌を発行している巨大出版社エルゼビア社に対し、約6200人もの学者たちが同社の営業姿勢を批判し、その雑誌への投稿、審査、編集を各自の事情に合わせながらボイコットする意思を示している(2月17日現在)。この運動の先行きはまだ明らかではない。このWEBRONZAで、先に私は、大出版社による学術論文誌の電子化は、人類の共通財産であるはずの学術情報を一部に囲い込み、一般人のアクセスを難しくする方向に進んでいるのではないかという一文を書いた(12月23日付「囲い込まれた『学術情報』を開放せよ」)。折しも、アカデミズムから「論文誌ビジネス」の現状を批判する声が出てきたことになる。「学問の成果」とはいったいだれのものなのだろうか、ということを考えてしまうのである。
・・・ログインして読む
(残り:約1984文字/本文:約2354文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

内村直之

内村直之(うちむら・なおゆき) 科学ジャーナリスト

科学ジャーナリスト。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程満期退学。1981年、朝日新聞入社。福井、浦和支局を経て、科学部、西部本社社会部、科学朝日、朝日パソコン、メディカル朝日などで科学記者、編集者として勤務し、2012年4月からフリーランス。興味は、基礎科学全般、特に進化生物学、人類進化、分子生物学、素粒子物理、物性物理、数学などの最先端と科学研究発展の歴史に興味を持つ。著書に『われら以外の人類』(朝日選書)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

内村直之の記事

もっと見る