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北朝鮮問題は他人事ではない:日本のガラパゴス化に歯止めを

佐藤匠徳

佐藤匠徳 生命科学者、ERATO佐藤ライブ予測制御プロジェクト研究総括

北朝鮮は今月13日午前中に長距離ロケットで人工衛星「光明星3号」を打ち上げたが、失敗に終わった。北朝鮮は世界の中で孤立し、韓国、米国、日本をはじめとする世界諸国より、さまざまな角度から制裁を受け続けている。

 日本は今のところ、世界諸国と同調しているかのように見えるが、それは錯覚だと筆者は考える。すでに、世界全体の中での日本の孤立化、さらにはガラパゴス化が潜行している。「ガラパゴス化」とは日本で生まれたビジネス用語のひとつで、孤立した環境(日本市場)で「最適化」が著しく進行すると、エリア外との互換性を失い孤立して取り残されるだけでなく、外部(外国)から適応性(汎用性)と生存能力(低価格)が高い外来種が導入されると最終的に淘汰される危険があるという、進化論におけるガラパゴス諸島の生態系になぞらえた警句である(Wikipedia より抜粋)。これにすぐさま歯止めをかけないと、日本は危うい。北朝鮮の打ち上げ失敗を見て、筆者がまず感じたのはこのことである。

 そこで、先ずは、筆者の考える「日本国のガラパゴス化のサイン」を列挙する。 ・・・ログインして読む
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筆者

佐藤匠徳

佐藤匠徳(さとう・なるとく) 生命科学者、ERATO佐藤ライブ予測制御プロジェクト研究総括

(株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR)佐藤匠徳特別研究所 特別研究所長。独立行政法人 科学技術振興機構(JST)ERATO佐藤ライブ予測制御プロジェクト研究総括・米国コーネル大学教授・豪州センテナリー研究所教授(兼任)。1985年筑波大学生物学類卒業後、1988年米国ジョージタウン大学神経生物学専攻にてPh.D.取得。ハーバード大学医学部助教授、テキサス大学サウスウエスタン医科大学教授、コーネル大学医学部Joseph C. Hinsey Professorを歴任後、2009年に帰国、2014年まで奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)バイオサイエンス研究科教授。2014年7月にNAIST退職後、2014年8月1日より現職。専門は、心血管系の分子生物学、ライブ予測制御学、組織再生工学。【2017年6月WEBRONZA退任】

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