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IoT(物のインターネット)の真の意味

単なるブームではなく、想像を絶する革命である

山下哲也 エバンジェリスト、山下計画(株) 代表取締役CEO

 あらゆるものがインターネットに接続され、情報交換を可能とするIoT (Internet of Things) が、IT業界を中心に注目が集まっている。だが、その真の意味が理解されているとは言い難い。

 たとえば、エアコンや冷蔵庫といった家電を闇雲にインターネットにつなげるようなものだとする短絡的な見方も多い。また、IT業界の一過性の技術トレンドに過ぎず、自分の仕事や生活には関係ないとみなす向きもある。

  しかしIoTは、高度情報化が進むこれからの社会全体を対象とし、例外なく全ての人に影響を与える重大な流れである。IoTのT「Things」にはあなた自身が含まれ、そしてIoTはもう始まっているのである。

 いや、私はパソコンもインターネットも使わないし、スマートフォンも持っていないという方も少なくないだろう。しかしそれは、単にあなたがITを意識していないということに過ぎない。現代社会に暮らす限り、誰しもが何らかの形でITに依存した生活を送っている。店先に並ぶ多様な商品の製造や配送、鉄道やバスの運行、銀行の口座管理、電気・水道・ガス・電話等のインフラ、医療や教育と、日々のあらゆる活動はITにより支えられているのが現実だ。

 無意識のうちに利用できているITがIoTの形態へ移行したからといって、何も問題はないと見る向きもあるだろう。しかしIoTは、情報の形を決定的に変化させる。残念ながらその未来は今の延長線上にはない。好むと好まざるとにかかわらず、私たち全員が世界観の大幅な修正を迫られることになる。

IoTが変える情報の形

 IoTは情報の形をどのように変えるのだろうか。

 これまでのITのほとんどは、

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筆者

山下哲也

山下哲也(やました・てつや) エバンジェリスト、山下計画(株) 代表取締役CEO

NEC・Motorolaにて携帯電話のシステム開発に従事、NTTドコモではi-mode及びスマートフォン戦略担当として各種戦略提携・スマートフォン導入にあたるなど、20年以上モバイルIT分野を歩み、2012年に独立、ITイノベーションの研究及びビジネス開発支援を行う山下計画株式会社を設立。2015年より近距離無線の国際標準規格NFCの普及に向けた活動に取り組む。2007年 マサチューセッツ工科大学 Sloan FellowsにてMBAを取得。
Twitter : @tetsu_yamashita
Facebook : https://www.facebook.com/tetsuya.yamashita.90
【2017年3月WEBRONZA退任】

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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